講座を受ける前に保健所に行くなと指導する理由

※過去一長い文章です。

今度の東京講座を受講されるTさんから、驚きの連絡が来たのでご紹介いたします。

Tさんはお茶を小分けにして販売したい、自分でブレンドした物を販売したいという希望をお持ちで受講のお申し込みをされました。

ヒアリングシートにはこのように書かれています。

はじめまして。

萩野菜ピクルスアカデミーさんの存在を知ってから1年以上、ずっと気になってコラムなども読ませていただいています。

こうしてLINE登録までするのは私には勇気のいることでしたが、一歩踏み出さなくては!と思い登録してみました。

私は、韓国の韓医学博士の先生がされているアカデミーで韓方茶を学びました。

東洋医学や韓方の処方の知識をベースにしたもので、実際に韓国では昔から様々な種類の伝統茶があり、伝統喫茶などで愛飲されています。

体調にあわせたお茶を選んで飲んだりするのです。乾燥状態のお茶(お茶といっても日本のように茶葉だけではなく、なつめだったり、クコの実だったり、菊花だったりの根、枝、花、実などもあります)をブレンドし、体調にあうお茶を作ってのんだり、柚子茶のようなジャムタイプのお茶などを作ったり、なつめや桂皮、黒糖を煮込んだ伝統のお茶(水正果)や韓国伝統菓子を作る実習もいろいろありましたので、いろいろ作っては家族や職場の人や友達に楽しんでもらっていました。

そこから、だんだん「売ってほしい」という有り難い言葉をいただくようになり、こういうものを販売するためにはどうすればいいのだろう?と思い始めました。

また、私がこのような韓方茶をやってると知って、知り合いの方がされてるサークルで「冷えに負けない韓方茶と韓国料理」の会をやって欲しいと言っていただき、公民館で冷えにおすすめのお茶3種を試飲していただいたりみなさんで参鶏湯などを作って食べたのですが、そのときも「お茶を買いたいんだけど」「こういうお茶を飲めるカフェがあれば」などの有り難いお言葉をいただき、その声に応えたくなりました。

その他、いろいろなコミュニティで韓方茶を「買いたい」と言ってくださる方がわりといてくださるので、一度保健所に電話をして、「韓方茶を売るにはどうしたらいいですか?」と問い合わせたら「どこで作業しますか?」「賞味期限はどのように考えてますか?」「封のしかたは?」などいろいろ聞かれ、何も答えられませんでした(笑)

もちろん、自宅では作業は出来ないのはしっていますが知識が全くないので保健所から質問をされたら思考が固まってしまうのです。

例えば乾燥状態の材料(市販のもの)をブレンドしてティーバッグに詰めて売るとしたらどんな許可がいるのだろう?

多少自分で加工したりして、お茶として売るにはどうすれば安全に売れるのだろうか?と考えてるのですが、調べても道は開けず。

とりあえず食品衛生管理者は取ってみたりしたのですが、とにかく今は、お茶を売るためにはどうしたらいいのか?私にも小さなカフェが開けるような奇跡があったりするのか?こちらを受講したら一歩大きく前進できるのでは?と思い、おっきな勇気を出してLINE登録をしてみました

ただの主婦が、、、という不安もなくはありませんが、飛躍の年にしたいです😊

宜しくお願いします。

オンライン面談を行い、実際にお話を聞いてみると、書かれている通り「本当に何も分からない状態の方」だという事はよく分かりました(笑)

でも安心してください。

受講される殆どの方が同じような状態ですので、恥ずかしさを感じる必要は一切ありません。

次は面談直後にいただいたメールです。

先ほどは面談ありがとうございました。

販売量も少なく、レンタルキッチンで作業するなら届け出だけで出来る可能性がある、と言っていただき(その上その場で保健所に確認のお電話までして頂き)ちょっと安心しました。

そのような判断もなかなかひとりではできず、永遠に解決せず同じ場所に立ち止まって、時間だけが過ぎていってました。

それから、自分の性格的に今の自分には無理そうだと思ってしまうと、やる前から諦めてしまうというか、大きなことを言っていてできなかった恥ずかしい、みたいな考えをしてしまいがちで出来そうなことだけをお話してしまうので、なかなかお伝えできなかったのですが、

頭の中にいつも思い描く夢は、小さくていいので韓国伝統カフェのようなものをやることです😊

なんでもいいので、一歩踏み出したいので、受講を楽しみにしています!

宜しくお願いします

これを送ってきたその日の内にTさんはなんと保健所とレンタルキッチンに問い合わせをしてしまいます。

(※私は講座を受ける前に保健所等に相談に行くのは基本的に禁止にしています)

そして、その内容がこちらです。

オンライン面接の時に「近所にレンタルキッチンがあるので、そこを利用したいと思ってる」とお話しました。

サイトでは、菓子製造業許可、飲食店営業許可、自分の名義で出店可能とあり、利用希望を伝えると「どのような焼き菓子を作りたいのですか?」と聞かれました

焼き菓子専門のレンタルキッチンなんだそうです。

とりあえず、「お茶のブレンドをさせていただける作業場を探しているので、その用途でお借りできませんか?」とお尋ねしたら、茶葉のみをブレンドするのは構わないが、柚子の皮やドライフルーツのようなものが入るものは別途許可が必要なのでお受けできないと言われました。

茶葉のみのブレンドなら了承できる、あした施設の見学にきませんか?と言われました

わたしが作りたいティーバックには、韓方茶の材料が入ります。

全て乾燥状態ですが、茶葉だけではないのです

このキッチンはやめたほうがいいでしょうか?

許可のいらないお茶のブレンドを、より安全が担保できるレンタルキッチンで作業させていただけるなら、大丈夫じゃないかと思うと、先生もおっしゃってくださったのですが、、

他のレンタルキッチンを当たるべきでしょうか?

茶葉のブレンドします、で借りても大丈夫でしょうか?

他を当たるべきでしょうか?

これを読んでどう思われますか?

最後は質問のオンパレードになっています。

私は受講生に対して「講座を受ける前に絶対に保健所に行くな」と伝えています。

その理由がモロにこれで、行った所で何を聞けば良いか分かっていないし、何か言われたとしてもそれが何なのか自分自身が判断出来ないからです。

無知の状態で保健所に行くと、只々頭が混乱して終わるだけなのです。

これに対する私の返答がこちらです。

内容拝見いたしました!

そんなに神経質にならなくても大丈夫ですよ(笑)

まずは講座を受けて保健所やレンタルキッチンに問い合わせるようにしてください。

今のTさんは食品製造における知識がほぼ何もわかってない状態なので、保健所に何か言われてもそれの正否の判断を自分自身で行うことが出来ません。

とりあえず質問にはお答えします。

>茶葉のみをブレンドするのは構わないが、柚子の皮やドライフルーツのようなものが入るものは別途許可が必要なのでお受けできないと言われました。
茶葉のみのブレンドなら了承できる、あした施設の見学にきませんか?と言われました

A.見に行ってみればいいですよ。そこまで丁寧に対応してくれる施設の方が稀ですよ。

>他のレンタルキッチンを当たるべきでしょうか?

A.そこで作れないのであれば「当たるべき」ではなくて、他を当たるしかないんです。

>仮に、こちらのキッチンで作業ができることになったとして、自分の名義で出店するには「保健所への申請が必要」とキッチン側から言われました。

A.自分の名義で申請を出せば作れるのであれば、私であれば喜んで取得します。逆に自分の名義で取得していいんですか!?と喜ぶべき提案ですよ。自分の物件ではないのに許可申請できるんですから。施設用意することもなく、設備も全部揃った状態で許可だけ申請すればいいんですから。申請費用は3万円くらいなので、これらを一から準備する費用を考えたら全然お得ですよ。

>保健所に申請すると、また、「これは菓子じゃないから菓子製造のキッチンでは」などと言われるのじゃないかと
いろいろ悩みます、、、

A.そう言われたら次の手を考えるだけです!

私たちのゴールは自分が作りたい商品を作ることです。

Aという施策がダメだったらBという施策に切り替えるだけです。

BがダメだったらC案を考えて実行する。

目標を達成するという事はこういう事なんですよ。

次々に施策を立てて実行して、その結果を検証して、次の施策を立てる、の繰り返しです。

結果としてTさんが作りたい商品が作れれば途中のルートはどうでもいいんですよ。

なので途中の過程がうまくいかなかったとしても、全然気にしなくていいですよ(笑)

初めての事に挑戦しているので気持ちは理解できますが、本当にそうなので大丈夫ですよ。

とりあえずは座学を受けて知識を得てください。

そうすれば自分に必要なモノが自分で判断出来るようになりますので。

この3日後、Tさんは座学のオンライン講座を受けました。

そして、受けた次の日にはもう保健所とレンタルキッチンに行ったと連絡がありました(笑)

いや、まだ実技講座終わってないんですけど!(笑)

その結果報告がコチラです。

こんにちは

昨日、シェアキッチンと保健所へ行ってきました。

こちらのシェアキッチンでは自分の屋号でさせて頂くことが出来るそうです!

そこで、改めてどんなものを作りたいのか聞かれたので、「市販されているものをブレンドしてティーバッグを作りたい」と説明したところ、「茶葉だけではないようなので保健所に聞いてみますね」と言ってくださり、お返事を待ちました。

結果「ナツメとかクコの実は違う許可が必要で包装形態なども詳しく知りたい」とのことだったので、私自身が保健所に電話して詳しく伝えました。

すると「密封包装食品製造業」が必要とのことで、「市販のものを使ってもですか?」と聞いたら「◯◯市ではそうなります。」とのことでした。

クコの実、ナツメなども焙煎されてカラカラに乾燥してるものを使うのになあ、と思うのですが、◯◯市では乾燥果実を使用する場合は必要とのことでした

まあ、それ以外のブレンドを考えてやる方向にすればいいか、と考え「種とか葉とか枝とか、そういうものは大丈夫なんですね?」と聞くと「それは大丈夫です」とのことでした

包装形態を聞かれたのでチャック袋に入れたいと伝えると「密封するような容器に入れる場合は、密封包装食品製造業がいりますので、、、」と言ってきたので、

講座で密封包装食品製造業について学んだ通り「チャック袋なら許可はいりませんよね?」と返したら、

「そうですね、すぐに開けられるチャック袋であれば営業許可は要らないので届け出を出してください」とのことでした。

ダラダラ書いていまいすみません。

一応、このような流れで少し進みました

シェアキッチンを借りることにして、届け出を出したいと思います。

先日おっしゃって頂いたように、座学を受ける前と後ではこんなにも知識に差があるものなのかと驚いています。

今は自分の聞きたいことが明確になり、相手に何を言われてもすぐに違う案を出して交渉できます。

お陰様で、なんの知識もなく問い合わせたときとは全然違いました(笑)

ありがとうございます!

凄くないですか?

Tさん3月6日座学講座修了したばっかりですよ?

冒頭に紹介した人と同一人物とは思えない成長ぶりじゃないですか?

しかも実技講座は今週末なので、まだ受けてもいない(笑)

面談の時はやりたい事は漠然とイメージ出来ている事は伝わって来たのですが、知識がなさすぎて話が飛び飛びで全然話にならなかったんです。

それがこうも豹変するもんかね!とメールを読んで驚いたので、今回は皆さんに紹介をさせて頂きました。

知識がある上で交渉する、というのはこういう事なんですよ。

もし講座を受けようとお考えの方がいらっしゃったらくれぐれも保健所には行かないでくださいね。

チンプンカンプンになるだけなので。

それでは!

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