容器はどう選べばいい?
社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー
加工品を製造する時に必ず決めなければならない事が「容器」を何にするか、です。
容器の種類は幾つもあるのでその中から選択しなければならないのですが、萩野菜ピクルスではご存知の通りガラス瓶を使用しています。
ではどのように容器を決めればいいのでしょうか?
見た目?デザイン?用途?保存性?
このように考慮しなければならない項目が山のようにあるのですが、考える順番をあげるなら基本的にはこんな感じになると思います。
①その商品が作れる容器は何か調べる
②どのくらいの価格帯で販売したいのかを考える
③販売価格に見合ったデザインの容器を選択する
まず、「①その商品が作れる容器は何か調べる」についてですが、これをやらないことには何も始まりません。
例えば、常温保存のカレーやスープを作りたいと考えた場合、レトルト対応している袋、又は缶詰でしか作れません。

レトルトカレーなど長期保存食品に使われるレトルトパック。製造には真空機、加圧加熱殺菌機(レトルト殺菌)が必須。

サバ缶など長期保存食品に使われる缶詰。製造には真空巻締め機や、加圧加熱殺菌機(レトルト殺菌)が必須。
ジュースなどの飲料を作りたい場合はPET容器、、ガラス瓶、スパウトパウチなどがあります。

飲むゼリーや飲料に使われるスパウトパウチ
このように作りたい商品によって選択できる容器に制限があり、いくらあなたが使いたいと思っている容器があっても、そもそもそれでは製造が出来ない場合があるのです。
なので、まずはどの容器ならその商品が作れるのかを調べる、これが一番最初にやることになります。
次に、「②どのくらいの価格帯で販売したいのかを考える」ですが、これは販売価格に見合った容器というものがあります。
何故かと言うと、「人は容器を見て高い商品か安い商品かを勝手にイメージしてしまっている」からです。
絶対とは言えませんが、ざっくり言うと高価格で販売したいなら「ガラス瓶」、低価格で販売したいなら「瓶以外」です。

高価格帯の商品によく使われるガラス瓶

比較的安価な商品に使われるスタンドパック
人はガラス瓶に入っている商品は高く、パック入りの商品は安い、という漠然としたイメージを持っています。
もちろんマーケティングやブランディングによって瓶以外でも全然高く販売することは可能ですが、一般論としては高級そうにみえるのはガラス瓶の商品です。
なので、販売したい商品が高価格帯の商品なのであればガラス瓶を選択する、というのが一般的です。
私が萩野菜ピクルスを作ろうと考えた時に、高価格帯のお土産商品としてピクルスを販売すると決めていたので、ピクルスはガラス瓶で作れるのかを調べ、そして瓶のカタログからデザインをみて決定しました。
うちのピクルスは1本750円〜800円しますが、原価で一番高いのはこのガラス瓶です。
中に入っている野菜は100gにも満たないのでピクルス液を合わせても80円未満。
合計しても200円にもならないので、販売価格から原価を引いても粗利は相当高いので特に問題ありません。
しかし、こういった商品の場合のデメリットもあります。
それはスーパーマーケットなどでは「売れない」というところです。
販売できない、という意味ではなく売れない、買ってもらえないという意味です。
小売店には向き不向きの商品があります。
生活必需品を売っているようなスーパーでは、萩野菜ピクルスのような1本800円もするような商品は絶対に売れません。
なので、はなからスーパーなどに営業には行かず、道の駅や百貨店、高速道路のサービスエリアなど価格帯が高くても売れるような小売店にしか営業に行かなかったのです。
ではスーパーで販売したいと思ったらどうするか?
私はガラス瓶を止め、ナイロンパックに容器を変えて販売価格も350円にして販売したのです。
それはもう飛ぶように売れましたが、HPにも書いてありますが余りの利益率の低さに1ヶ月で止めてしまいました。
このように販売価格によって売れる店、売れない店があるので、容器を決める際には「その商品をいったいどの価格帯で販売するのか?」というのを絶対に考えなければならないのです。
なので、もう一度まとめると、
①その商品が作れる容器は何か調べる
②どのくらいの価格帯で販売したいのかを考える
③販売価格に見合ったデザインの容器を選択する
という順番が一般的で正当法だと思います。
それでは!

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