初めて受講生に「起業した方が良い!」と言った話

受講生Oさんは今度の12月の東京講座を受講される方で、今日初めてヒアリングを行いました。

Oさんに事前に提出して頂いたヒアリングシートにはこう書かれていました。

「パン教室を営んでおり、無添加で身体に良い物を美味しく楽しくというコンセプトで、趣味として行って来ましたが、もう一歩、自分自信が前進し、皆様に喜んで貰えることを始めたく、受講したいと思いました。」

この情報を元に先ほどヒアリングを行っていたのですが、その教室のインスタをみてびっくりしました。

レベルが高すぎる。

もう既にお店レベル。

話を聞くと、既に15年パン教室を運営しており、生徒さんも120名以上いらっしゃり、ほぼ毎日自宅を改装したキッチンで生徒さんに教えているというのです。

カレンダーを見ても予約スケジュールがびっしり。

「今まで何で開業しなかったんですか?これほどの腕と実績をお持ちで開業してない方が不思議なんですが…」

と聞くと、

「起業に対する恐怖と不安、何をどうしたら良いか分からなすぎて一歩が踏み出せずに何年も経っている。本当の夢はいつか自分のお店を持つ事なんですが…」

とのことでした。

私は滅多にというか、そう思っても言わない様にいつも心がけているのですが、これは言わずにいられませんでした。

「Oさんは今すぐ起業するべきです。いつかじゃなく、今すぐにでもやるべきです。」

基本的にこの講座には起業や新規事業を立上げる人が参加されるのですが、起業を迷っている人をけしかけて「起業した方がよい!」とはこれまで一度も言った事がありません。

今回のOさんの場合はちょっと特殊で、今日のヒアリングの前に既に受講を申し込まれており、その上で起業を悩んでいたので背中を押させて頂きました。

というか、今の状態を続ければ忙しいだけで、本来もっと売上を確保できるのにその機会を損失してしまう、という危機感の方を私は強く感じたのです。

Oさんは元看護師で栄養学にも明るく、その知識も学べるパン教室ということで人気を博しています。

しかし、Oさんが教える教材はとあるスクールから提供されているものを前提に教えなければならず、授業料金の設定もそのスクールの値段設定に従わなければならないというのです。

私は「その教材がなければOさんは生徒にパン作りを教えられないんですか?」と聞くと、「いや、全然教えれます」とのこと。

そりゃ15年もパン教室のキャリアがあるのだから、当然です。

私はその教材を提供しているスクールの規約を聞いた上で、「オリジナルの教材を作ってOさんオリジナルの教室とパン屋を開業しましょう」と提案しました。

お店の候補地として考えているのはOさんの実家で、周りは幼稚園と小学校と図書館が徒歩3分圏内にあり、住宅地でありながらお子様連れのママさんがばんばん通る場所にあります。

立地面が既に超好条件な上、それがなかったとしても120名もの生徒さんを抱えるOさんのパンは放っておいても売れます。

理由は生徒さんが絶対宣伝してくれるから。

当面は人を雇わず、Oさん一人で運営をした方が良いのでお店は週2〜3日程度で開店、残り2〜3日は教室にする事を提案しました。

パンについては問題ないのですが、テコ入れが必要なのは教室の方です。

今のパン教室は初級〜上級まであるのですが、一回の受講料がとんでもなく安い。

いくら指定されているからと言っても、安すぎるんです。

Oさんは人に教えることに喜びを感じており、パンを作ることも全く苦ではないらしいのですが、手元にほとんどお金が残らない、という現実からずっと目を逸らしていたそうです。

そしてある時いつまでこの料金でやりつづけるんだろう、と疑問が湧きアカデミーの受講を決意されました。

私はこういった「人のやりがい搾取」の資格系のビジネスが大嫌いで、Oさんにはもう15年も料金を払い続けてきたのだから卒業して、どの様な教室だと人が高い料金を払って参加してくれるのかを懇々と説明をしました。

私が考えるオリジナルの教室、講座を開く為に、Oさんに唯一足りていないのが「起業経験と経営実績」です。

その為にもOさん自身に起業というものがどういうものなのか、パン屋を経営するということはどういう事かというのを実際に経験してもらわないと私がやってほしい教室が開けないのです。

これまで聞いた事も考えた事もなかった視点からのアドバイスにOさんは目がキラキラして声のトーンも高くなってヒアリングを終えました。

まだ、受講前なのに話しすぎてしまった…と反省はしましたが嘘は一つもなく感じた事を正直にお話ししたので、当日どんな感じでお会いできるのか楽しみです。

↓Oさんが教室で教えているパン。イベントに出たら1時間で300個が完売するそうです。そりゃ売れるわ!↓

※以下事例で紹介している方は全て2ヶ月フォロープログラムを受講された方です

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