なぜ受講前にヒアリングをするのか?
最近はほぼ毎日受講希望される方のLINEヒアリングとzoom面談をおこなっているのですが、当然ですが同じ状況の方というのはまずいないので、それぞれ抱えられている問題を解決をするための提案書作成は本当に時間がかかります。
昨日は事業の再生を望まれている方で8月に受講をされる方のヒアリングを行いました。
その方はとある県で駅に併設されている本屋にカフェが併設されており、そのカフェの運営者様。
詳細はもちろん明かせませんが、私がヒアリングをする際に真っ先に伺うのが「受講する目的」と「受講者様の現状把握」です。
というかこれが内容の8割を占めると言っても過言でありません。
これを正確に汲み取らないと、お作りする提案書が全く的外れのものになってしまうからです。
全国の受講生の現地に行くことは不可能ですので、今回の場合は既に店舗があるということでしたのでその方の運営するSNSは全部見ます。
そしてyoutubuにアップされている動画も全部見ます。
その上でもう一度ヒアリングをして、私の認識と差異がないかを確認して、山口県でその状況に近い店舗に実際に足を運びます。
それが昨日は山口県の徳山駅という所にある蔦屋書店に併設されているスターバックスでした。
なので、ヒアリング終了後、その足で車を1時間はしらせ徳山駅まで行き徹底的にリサーチをしてきました。
ここでベンチマークとしてリサーチする際の注意点ですが、これが銀座にある蔦屋とスタバの併設店舗だったら生活様式や利用者層が違いすぎて何の参考にもならないということです。
徳山駅の蔦屋の場合は受講者様の状況とほぼ同じだったので参考にすることが出来るのですが、似たようなものがなければそれに近い状況の施設をきちんと探す必要があります。
で、見つけたらもう張り込みです。
その地域の人口を調べ、来客数を時間ごとに割り出し、勝手に客単価を計算し、どういった動線になっているのか、そもそも本を読みながらドリンクを注文する人がどのくらいいるのか、など現状から目で見て確かめられるデータを全部メモにとります。
その結果、平日はスタバでもこの程度か、、、というものだったので、もう一度受講生の方に店内飲食をされる方の割合をお伺いすると、こちらの予想通りの答えが返ってきました。
とても少ない。
受講生の方の店舗はデザインも立地も素晴らしく、全く問題はない良いカフェなのですが、youtubeやSNSに上がっている店舗をみると、とても飲食をすすんでしたい、と思える店舗設計になっていなかったのです。
スターバックスは完全にカフェスペースと書庫スペースが分けられており、カフェはカフェとして独立しており、その上で所どころ本が読める机が配置されているという設計だったのですが、受講生様の店舗はカフェスペースはあるものの区分けが弱かったのです。
これは受講生様の問題では一切なく、ここでやってね、と既に店舗が割り当てられた状態で運営をせざるを得なかったのです。
だったらこの状況はもう変えれない上での施策を講じるしかありません。
そこからやっと提案書の作成がスタートできます。
ターゲットの選定、なんの商品を作るべきか、価格帯はどの程度にするのか、製造は一人でできる程度のものに抑えるのか、ライバルとの差異をどうつけるか、SNSの運営方法をどうするか、広告は出すのか、など受講生の現状に沿ったものを作る必要があります。
理想論だけを記したものは多くの場合実行しようとしても無理が生じます。
特に製造の限界値は正確に把握した上で提案をする必要があります。
1日300個は作れます、と提案しても「作れはするけど5時間作り続けたらね」というMAX限界値を条件にした提案は全く現実的ではありません。
なのでワンオペでまわしているなら何個が限界、スタッフ2人いて1人がレジ、1人が製造で空いた時間にレジも製造のヘルプに入れるなら何個が限界というように現場に即した提案をしなければなりません。
このように提案書を作るのには現状の情報がとても重要になるのです。
なので受講される方には早く面談をさせてほしいとお伝えしているのです。
何故か?
提案書作るのにめちゃくちゃ時間がかかるからです(泣)
なので受講される方は早く申し込んで早く面談させてくださいと言っているのです(泣)時間がいくらあっても足りないんです!お願いします!
後日、提案書をお作りした感想も頂きました。
とにかく提案書には思いつく限りの事を精一杯かいてお渡ししていますので、こういった感想を頂けると素直にうれしいです。
ちなみにこれは今日のうちのランチ風景です。
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