値上げをする事を絶対に恐れてはいけない理由
社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー
先日、去年の7月に受講された26期生のMさんから進捗状況が届きました。
Mさんは40代のパート社員で、当時勤めていた会社の経営が厳しくなり一念発起をしてカフェの開業を希望して受講をされました。
他の方同様、飲食経験は全くの未経験で、本当にゼロからのスタートとなりました。
あれから約半年の期間を経て、加工場や製造許可をクリアしてイベント等のマルシェに出店をして現在市場調査をしている段階です。
そんなMさんからこの様な進捗が届いたのです。
いつもお世話になっております。
LINEをいつも楽しみにしております。
毎回受講生の皆さんのリアルな体験が聞けて、自分も前向きに頑張ろと思えます。
先日、サンドイッチ販売1回目を無事に終えました。
雨だったのですが、80個用意したサンドイッチは75個販売できました。
サッカーのシーズンの販売があと10回ありますので、やり切りたいと思っています。
取り急ぎその時の写真を送ります。
サンドイッチですが今回は価格設定が分からず原価を計算して販売しましたが、次回は1つ350円にします。

Mさんは40代のパート社員、飲食経験は全くの未経験で本当にゼロからのスタート。半年かけて先日初のマルシェ出店。なでしこリーグのイベント

安すぎます。タダでさえイベントはお客様の財布が緩くなっているものなので、2倍にしても安いくらいです。

80個中75個完売。初イベントにしては上出来です。しかし値段が安すぎる事を指摘
つまり一個250円で販売していたという事になります。
私はすぐに以下の返事を書きました。
350円に上げたとしても、正直商売とは呼べません。
まだリサーチ段階なので次は500円にして反応を見てください。
・250円で100個の売上が25,000円
・500円で50個の売上が25,000円
これって売上は同じなんです。
つまり、製造にかかる「時間」も「労力」も「原材料」も半分に減って同じ売上になるなら
その余った時間と資金で他の商品の製造をするんです。
そうやって考えて行かないといつか首が回らなくなります。
絶対に安売りはしないでください。
まだリサーチ段階なので、ダメだったらまた次に変えればいいんですよ。
なので次は500円にして売上目標も立ててみてください。
なぜその売上目標にしたのかも人に説明できるくらい考えて設定してみて下さい。
その上で、売上目標が達成出来たらOKで、出来なかった場合その原因は価格なのか、目標販売個数に問題があったのかを検証します。
例えば目標販売数が80個で実際の販売数が50個だった場合、次回からは製造数を50個にして他にフルーツサンドを30個作ってみるなどをします。
これは私の経験上の話ですが、実際の販売個数がその商品のもっている「力」そのものなんです。
1日50個売れる商品は、基本50個しか売れません。
うちの店でもそうです。
多少の誤差はあったとしても数個程度です。
値段を極端に下げて販売すればプラス20個とか行きますが、これは自分の首を間違いなく絞めます。
安くした分、製造数が増えるだけで良い商いだとは言えません。
まだMさんはリサーチ段階なので、何度失敗しても大丈夫な状況です。
お客さんに「値段上がった?」と言われようが、気にしない強い心をもってある意味聞き流してOKです。
私たちが欲しいのはお客さんの感想ではなく、実際の販売数です。
人の感想はうつろいますが、数は嘘をつきません。
それに今はご時世的に米も小麦もまた値段が上がっているので、自社商品の値段を上げるベストタイミングです。
それでは頑張って下さい!
以下Mさんのお返事
いかがでしたでしょうか?
250円の商品を500円に値上げをして、100個の販売目標が50個しか売れなかったとしても、売上が変わらないのであれば私は値上げが成功したと考えます。
製造数が半分になった事で、その浮いた労力や時間を他に回す事が出来ます。
私たち小規模事業者の値上げというのは、自分の労働単価を上げることに直結します。
つまり、自分の時給が上がるのです。
私はこれから起業を志す受講生にはスモールスタートを必ず勧めますが、安売りだけは絶対にさせません。
これまでの全受講生も私から安売りを勧められたことは誰一人としていない筈です。
これは私が一度それに手をつけて痛い目をみたという経験があるからなのですが(笑)
それでは!

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