味よりも100倍大事なこと。それは「買ってもらうこと」。

最後の東京講座終了致しました!

今回は参加人数も多く、最後の面談にもかなり時間を割くことになりハードな二日間でした。

当たり前ですが、一ミリたりとも手を抜けないので今抱えている不安や、やってみたい事を洗いざらい聞き出して、現状と照らし合わせて現実的なスケジューリングを組んでいきました。

疲れた…(笑)

もちろん達成感に満たされた心地よい疲れです(笑)

さっそく講座の感想を頂いたのでご紹介しますね。

今回は全国から12名の方が参加されたのですが、その中のお一人、関西から参加された女性Mさんは二人で事業をされており、すでに店舗もあります。

受講を決断した理由は、

・飲食店営業許可、菓子製造業は取得済みで、惣菜製造業が自分の施設で取得できるか?出来なかった場合の代替案を知りたい

・スタッフの健康を維持しながら、長く商売を続けられるコツを知りたい

・予算30万円以内で、なるべく設備投資をせずに事業を拡大したい

・加工品のみで月60万は稼ぎたい加工品のみの販売で60万円の稼ぎたい

など上げておられました。

Mさんは既に事業をお持ちなので、工場など基礎的なところの心配はなく、加えてお店自体も赤字ではありません。

とはいえ、稼ぎまっくて余裕、という状態ではないので一切気は抜けないので、まずは今の売上にプラスした利益を生み出したい、とのことでした。

Mさんの事業では飲食店と物販部門があり、物販では主に商品を仕入れて販売するスタイルです。

聞いている限りでは、それ全部自社で作れますよ?という商品ばかりだったので、そこを中心にお話をしました。

当然ですが、仕入れて売るより、自分で作って売った方が様々な利点があります。

・利益率が高い

・余剰在庫を抱えなくて済む

・足りない分だけ作ればいい

・納期を気にしなくていい

など、自分でコントロールできる部分が多いですし、何より利益率が圧倒的に高い。

デメリットとしては、作る人材や時間を確保しなければならないことが上げられるのですが、Mさんの場合はそこも特段無理ではなさそうでした。

そんなMさんからのご感想です。

椋木さんへ

2日間、講習していただきありがとうございました。

私事ですが、参加が決まってから体調を崩し前日まで行けるかわからない状態だったので、無事に講習を終えることが出来ホッとしております。

ヒアリングシートもギリギリに送るなど無礼を申し訳ありませんでした。

【受講してよかったこと】
・椋木さんが一から試行錯誤して構築した内容をオープンに教えていただけたこと。

・こだわった部分、コストカットの部分など詳細に知れたこと

・細菌検査の必要種類や、営業許可を惣菜にすると間口が広く色々販売が可能なことが知れたこと

・保健所で聞くとこう言われるけどこうした方がいいという実際の意見が聞けたことなど

とにかく、椋木さんご本人が実際に大変な思いをして手に入れた知識を教えていただけたこと。
それをさらっとお話しされていてびっくりしました。

【授業内容で驚いた事】

・萩野奈ピクルスは原材料にこだわらない。価格、手に入りやすい、すぐ届くなど、時間やコストパフォーマンス、作業効率を最優先することを徹底している点

・手に取ってもらう、見た目のインパクトを第一優先にしている点

・料理をする人に多い、材料や調味料にこだわるというところを、はっきりとこだわってないと言い、それで成功されているところ。

・レシピも全て椋木さんが考案、味見も誰にもさせない、水も水道水など、目からウロコでした。

【講座内容は満足できるものだったか、それはどこですか?】

満足でしたが、もっと詳しく知りたいことや質問が出てきてしまい時間が足りなく感じました。

講習を受けていると、椋木さんはこうしている、じゃあ自分(私たち)はどうしたい?と自問自答ができました。

ここは真似してコストを下げるけれど、ここは譲れない、ここを売りにしたいなどむくむくとイメージが湧いてきました。

ターゲットや商品展開も今以上にしっかり考えながら自分たちらしさも取り入れて進みたいです。

これからさらに店主や仲間ととも話し合い、形にしていくことが楽しみです。

ありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。

感想の中にありましたが、私は自社商品の味見を誰にもさせません。

起業してからこれまで、一度たりとも誰にも意見を求めたことはありません。

妻にさえ食べさせたことはありません。

何故か?

それは、全く無意味だと思っているからです。

私は味見をしてもらって、美味しいといってもらって安心する方がどうかしていると思っています。

人の味覚なんて正解はありません。

特に旨いと感じる味覚については青天井です。

私が作る商品は、高級料亭で出すような商品ではありません。

単価が700円前後の加工食品です。

なので700円でこの味ならまぁいっか、という妥協点があるのですが、それが自分にしかわからない判断基準なのです。

試食を出し感想を求めると、人は「絶対的な旨さ」の指標で感想を言ってきます。

しかし、その商品のターゲットや価格帯、人件費など相対的に見てこの味ならOKだ、という視点で判断をできるのは自分しかいないはずなのです。

それもわからずに旨いだの、味が濃いだの薄いだの言われるのが、私の性格上腹が立つことが目に見えているので、ハナから人に聞かないのです。

なので受講生の前では「うちは不味くなければOKにしています」という言葉として講座ではお伝えしています。

それよりも100倍大事なことは、買ってもらうことですから。

旨い、不味いは買ってもらった後の感想ですからね。

そこを間違えないように。

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