飲食店の出店は“感覚”じゃなく“観察”が9割

この講座には「いつか自分のお店を持ちたい」「趣味で作っている加工品を商品化したい」と考えている方が受講をされます。

講座ではその方法論を全て提供するので100%実現できるのですが、それとは別に一つ必ずやらなければならない事があります。

それは市場調査です。

市場調査と聞くと仰々しく聞こえてしまうので「リサーチ」程度にしておきましょうか。

お店を出店するにも新商品を作るのにも「リサーチ」というのは絶対に欠かせません。

だからと言って大規模でやる必要ありません。あくまで地元、自分の商圏範囲の中だけで十分です。

リサーチとは完璧な答えを出すための作業ではありません。

あくまで「やってみる前に、できるだけ多くのヒントを集める」ことです。

それを十分心得た上で取り組まないと、いつまで経ってもリサーチしてしまい「いつ出店するの?」状態に陥ってしまいます。

「作りたい」「やってみたい」だけで突っ走るのではなく「求められているもの」を見極める作業がリサーチです。

このバランスがとても大切です。

では、実際に私が行なってきたリサーチ方法をいくつか紹介します。

基本的には机上の計算より、現地調査を重視します。

徹底的に歩くのです。

飲食店の出店は“感覚”じゃなく“観察”が9割です。

飲食店を出すとなると、「駅から近いか」「人通りがあるか」にばかり目が行き通行量を計測したりします。

例えば私が最初に山口市の商店街にカフェを出店する際に、山口の商工会議所では商店街の通行量を計測しているのでそれをもらいに行きました。

それを見ると人数はわかるのですが、客層までは分かりません。

例えば自分のターゲットが男性なのか、女性なのか、ランチを提供するのか、居酒屋なのかで欲しいデータの中身が変わってくるのです。

つまり、データ上の「人通り=お客様」ではないということです。

これはやはり現地で見るしかありません。

なので、私は現地で空き店舗の前の区画を借り、一週間そこでピクルスの販売してずっと客層のデータを収集していました。

商店街に出店を検討していた時に実際にやっていた市場調査。朝10時〜18時までずっと通行量や性別、年齢層を計測していました

平日・休日、朝・昼・夕方で人の動きは変わるので、同じ場所で定点観測をするのが一番確実なのです。

次に、周辺の飲食店を“お客目線”でチェックします。

人気のお店はなぜ流行っているのか?

空いているお店は何が原因か?

価格帯・雰囲気・客層を見て、自分なりに分析をします。

その店のピーク時に行き、客数をカウントして客単価を予想し、1日の売上を予想もします。

また空き店舗があったら地元の人や不動産屋さんになぜその店舗が閉店したのか話を聞きに行きました。

この様に自分のできる範囲のリサーチをして、これならイケるだろうとGOサインを出して出店を決めました。

家賃は6万円でしたね。

これは出店して気づいた事だったのですが、私の商店街では個別の店を目指して商店街に来るというお客様はかなり少なかったです。

商店街を歩いている通行客がふらっと立ち寄るというケースが殆どでしたね。

多くの人が商店街の百貨店を目指して、百貨店の通車上に止めて商店街をぶらぶらするという動線だったので、これは読みきれませんでした。

とはいえ、人通りは多い商店街でその中でも人がよく出入りする銀行前に出店したので、うまくは行きましたが。

この様に自分で出来るリサーチも足を使えば結構あるものなんです。

先にも書きましたがリサーチとは完璧な答えを出すための作業ではありません。

あくまで成功の確率を上げるためのものです。

飲食店の出店は経営者からしたら夢や希望が詰まった場所ですが、お客さんからしたら日常のワンシーンでしかありません。

だからこそ、「自分がやりたいお店」だけではなく、「地域に必要とされるお店」になるためには、お客様の行動やニーズをしっかり観察することが必要なんです。

それでは!

無料説明会のお申込みはこちら(LINEでの対応となります)
https://lin.ee/xkLRjwf

卒業生の実績、受講生の感想など


※以下事例で紹介している方は全て2ヶ月フォロープログラムを受講された方です

  
ピクルスアカデミーの資料を無料ダウンロード
資料を見てみる