原価とロット数の決め方

昨日卒業生から原価と卸の率料について以下のような質問がありました。

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こんばんは以前◯◯県より受講した
SとSですおかげさまで販売できる所まできております。現在ピクルスを◯◯県大手(◯◯さん)と交渉中にて
見積もり作成段階です。

卒業生の皆さんは卸価格をどのくらいに設定しているのか教えて頂くことは可能でしょうか?

私の場合、人件費もかかっている為100本単位で30%が限界です。

どうぞ宜しくお願い致します。
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要点をまとめると、 販売価格から30%のマージンが引かれてしまい、人件費を考えるとキツい、ということだと思います。

そこで以下のようにお答えしました。
(少し加筆修正を加えています)

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まずは商品の完成と販路の確保の目処がたったとの事で、おめでとうございます!他の受講生方々の率料は社外秘事項なので申し上げることはできませんが、テキストにも記載している通り委託販売であれば8〜7掛、買取販売であれば7掛〜からが基本となります。ちなみ弊社は特別な事情がない限りは買取販売、7掛以外での取引は応じておりません。それと私の考えですが、一人で事業を立ち上げる場合、原価には自分の人件費は含めない方が良いですよ。

原価は原材料費だけで算出して、値段設定をします。

原価を30%に設定するのであれば、800円の商品原価は240円。

小売店のマージンが30%なら800円×30%=560円が卸価格。

560円から原価240円を引くと320円がこの商品の「利益」となります。

この1個あたりの利益からロット数(最低発注数)を決めます。

ロット数10本であば3200円が利益になり、30本であれば9600円が利益になります。

これは一度の取引で最低限、自分が確保したい利益を元に算出します。

ここで注意が必要なのは「小売店は仕入れ価格を絶対に抑えたいと考えている」ということです。

ロット数30本の場合、小売店は560円×30本=16,800円が仕入れ価格となります。

大手の取引先であれば千本単位で仕入れてくれるので、そこまで気にしなくて良いですが、中小規模の取引先はこの金額をとてもシビアに見てきます。

原価の話に戻ります。

萩野菜ピクルスの場合は、総売上から原価が目標値になるように計算をしています。

例えば原価目標を30%に設定するのであれば、100万の総売上があった場合、原価が30万に抑えられていたら良しとするという考え方です。

なので、各商品原価を単品で見たら30%以上のものもありますし、それ以下のものもあります。

原価500円の商品を1000円で販売したら原価50%ですが、原価100円の商品も1000円にして販売したりしています。

値段の付け方も松竹梅の様に3パターン作り、原価が高いものは1000円にしてプレミア感を出し、安いものは900円、850円にしたりしています。

付加価値の付け方は貴重な食材を使用するだけでなく、詰め方にこだわっているなどの「手間」も付加価値にしていいのです。

何を価値として付加をし値段に反映するかは製造している本人が自由に決めて良いのです。

値段は統一にする必要は全くありません。

その商品でどのくらいの利益が取りたいのかを明確にするべきです。

決して安売りはしてはいけません。

のちのち本当に後悔しますので。

売れる商品はどんな値段でも売れますし、高ければ高いなりの価値を感じ、お客様は買ってくださいます。

頑張ってください!
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一人で起業をするような小規模の場合、残った利益から自分の給与を取る、というくらいのスタンスで始めなければ、いきなり自分の人件費を加味した価格設定をしてしまうと現実離れした商品価格になってしまいます。

お客様は商品の適正価格というものをざっくりとした感覚として持っています。

皆さんが値段を見た瞬間に「高っ!」「安っ!」と思ってしまうあの自然の感覚です。

私たちは加工品を作るからには「高い」と思われる商品でも売っていかなければなりません。

ではどうやったらそんな商品が売れるのか?

それは「納得感」です。

何故その商品は高いのか?何故こんな価格設定なのか?

お客様はそんな疑問が頭によぎったとしても、納得すれば買っていくのです。

その納得のさせ方を考えるのがマーケティングです。

受講生の方には毎回お伝えしていますが、私はお客様とずっと心理戦をしていると思っています。

お客様はどうしたら心が動くのかを四六時中考えています。

と言っても答えは全然みつかりませんが(笑)

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追伸——-
取引をする際に、掛け率は7掛け、6掛けのように「◯掛け」という言葉で交渉をします。

7掛けの場合70%がこちらの取り分、30%が相手のマージンという意味です。

あたりまえですが、7掛けの場合0.7をかけた数字がこちらの取り分です。

1000×0.7=700円

質問があったので念のため書いときます。

※以下事例で紹介している方は全て2ヶ月フォロープログラムを受講された方です

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