初マルシェでピクルス90本売った卒業生

去年の10月に受講された6期生の志田さんから経過報告を頂きました。

年始にマルシェに出店するという事で色々と相談にのっていたのですが、この様な内容でした。

「レイアウトに悩んでおります。幅3メートルほどのテントのため、前面しかアピールポイントが無く、ビンを並べるにも限界があるなと感じております。」

志田さんはアドバイスを愚直に実行する素直さと行動力があるのですが、「与えられた状況の中で出来る範囲の事しかしない」という思考の制限をかけるきらいがあります。

学校であれば良い子として評価される事ですが、こと「商売」となればこの思考の制限は取っ払わなくてはなりません。

なので次の様なアドバイスを送りました。

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「幅3メートルあって瓶を並べるのに限界があると書いてありますが、僕であれば瓶を並べた方がインパクトがあって目立つと思ったら徹夜してでもテーブルを埋め尽くす程の大量のピクルスを意地でも作ります。絶対に妥協はしません。理由は妥協をしたら何の検証にもならないからです。

今志田さんが考えている状態でマルシェに出店したとして、全然売れなかったと仮定します。

ピクルスは並んではいるが特に目立たず、隙間を埋めるために中途半端に野菜が置いてあるテーブル。

これでは何故ピクルスが売れなかったのか検証のしようがないんです。

倒れるなら全力で試して倒れないと本当の検証にはならないんです。

仮にピクルス500本くらい作ってテーブルを埋め尽くしたとします。

するとお客さんはこのブースの売りはピクルスなんだと自然に認識してくれます。

その上で売れなければ商品に問題があるのか、デザインに問題があるのか、値段に問題があるのか、と仮説が生まれます。

なので、次の課題はその仮説を検証する事になります。

例えばデザインを変えてみて、売れればデザインが原因だったという事が分かり、売れなければデザインが原因ではなく商品自体か値段に問題があると分かります。

そういうトライアンドエラーを繰り返すことでSさんの地力も養われ、お客さんの心理がわかり始めます。」
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このアドバイスを受け、志田さんは先日マルシェに出店されました。

以下がそのご報告です。

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お世話になっております。

昨日のマルシェで、初めてピクルスの販売をいたしましたので、僭越ながらそのご報告をさせていただきます。

昨日のマルシェは天候が非常に悪く、人通りもまばらな中行われました。

最後はテントが吹き飛んだブースがあり💦その影響で早期終了しました。

そんな中でも通り過ぎる1割程度の方は必ず足を止めて見てくれました!

そして、足を止めてくれた人はほぼ全員が1つは買っていってくれました。

多くの方が、目立つ商品に目を奪われ、足を止め、ゆっくり見る…「いっぱいあって迷うわ」という声がたくさんありました。

前日に思い立って作ったチラシが功を奏しました(^^)

全体的な売上本数としては90本ほどでしたが、インスタで知り合った方から本日早速リピートが入ったり、「美味しかった」という嬉しいメッセ―ジがきたりと、確実に手ごたえがありました。

また、今後につながることも2件ありました。

1つ目は自然食品の店をオープンする社長さんから声かけをいただきました。

「そこまでガツガツした自然食品の店は目指していない」ということだったので「◯◯町(私の畑のある場所)の野菜だけを使った、季節のピクルス数種類なら納品できます」というお話をしたところ、「お願いをしたい」と言ってくれました。

今後話をして、初めての納品先になるよう目指します。

2つ目は昨日のマルシェ開催地の商店会から「3月のイベントでピクルスとお酒を出してほしい」というお願いを受け、出店が決まりました。

本来飲食店だけしか出せない、”ワンコインで1杯と1品”というよくある形のイベントなのですが、商店会の人がピクルスの並んでいる姿に感銘を受けてくれたそうで、出店依頼がきました。

このイベントはかなりの人が来るそうなので、ピクルスのビンも飾っておいて、より多くの方に知っていただけるきっかけになるよう頑張ります。

また、3月23、24に開催される「◯◯イベント」にも奇跡的に当選をしました。

◯◯の◯◯も通ってくる電車なので、相当の人手が期待されます。

ちょうど賞味期限検査4ヵ月を突破する後のタイミングなので、2月中にできあがる箱を使って、本格的に売り出してきます。

すでにブースの内部の設計構想もできております(今回のマルシェで見つけた反省点でもあります)

今回、初めての加工品販売ということで、たくさんの不安がありました。

しかし、先生に励ましていただき、ここまで進むことができました。

正月からほぼ毎日畑と加工場に通い、前日も徹夜で取り組めました、これも先生の「全力でやる」という言葉を頂いたからできました。

だからそ見えた課題もたくさんありました。

ピクルスを効率的に完成させる方法や運搬の方法も自分なりにアップデートしながら進めることができました。

本当にありがとうございます。

そしてそして何よりも、ピクルス液が美味しいので、「何を漬けてもおいしくなる」という安心感は、自分の支えになりました。

本当に山口県まで弾丸で行って良かったです。

販売について店を出した経験もなく、やっとスタートラインに立てた気分です。インスタでの発信や直接の営業を計画立てて愚直に行っていきます。

長くなってしまいまして申し訳ありません。

椋木先生には本当に感謝しかありません。

「今できることを確実にやり一つの成果を確実に出す」

この言葉を胸に畑と加工品、頑張ります!

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何かやる時は商品は1〜2個に絞って徹底的にやらないと、失敗した時に原因の検証が出来ません。

失敗は必ずします。

100%します。

断言します。

絶対に失敗はします。

その時に、何故失敗したのかを検証し、仮説を立てて、また検証をする。

この繰り返しでしか商売の成長はあり得ません。


】初マルシェに出展したブース】


【志田さんが急遽作ったチラシ】

※以下事例で紹介している方は全て2ヶ月フォロープログラムを受講された方です

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