自宅や空きテナントを自分でリフォームして製造許可をとる方法

昨日の面談をされたSさんは発酵食品の料理が得意で、それをつかった加工品が作りたいと言う事で面談をお申し込みされました。

ヒアリングシートにはこのように書かれています。

はじめまして。遅い時間に申し訳ありません。以前からInstagramで拝見し気になっていました。

自己紹介と経歴から失礼します。

主婦
・半年前まで発酵カフェでパート勤務。キャパ12名、ほぼワンオペで一年半程。
・カフェの前に八年和食店でパート勤務。接客と調理補助。

資格
調理師免許、発酵食品ソムリエ、麹士、他

今後の目標
発酵、伝統食カフェやマルシェ、物販、料理教室、レンタルキッチンを検討中。

夢中で資格取得や現場をしてきたのですが、その他の知識が手探り状態でセミナー参加したりしています。

主人の実家が空き家なので費用をかけず始めたいが何から始めていいのか正直わかりません。

自宅から主人の実家まで車で40分程かかるのでカフェは週末、他の日は加工品や料理教室、レンタルキッチンができたらと思っています。

加工品は、フルーツ酵素ドリンク、麹商品、ドレッシング、ドライフルーツ、梅干し、漬物、マルシェ出店時のお弁当など。

基本ワンオペで考えています。

先々はコーヒー焙煎までできたら…と欲張りかもしれませんが…。

よろしくお願いします。

経歴を見ると飲食関係のキャリアがかなりあり、その中でも発酵食品ソムリエの資格を活かした麹や酵母などの加工食品やお弁当をメインとした事業を立ち上げたいとの事でした。

酵素の加工品製造を考えるときに必ず考えなければならないのが、

①麹菌や酵母を生きたまま体内に届ける加工品にするか

②善玉菌の餌として体内に届ける加工品にするか

という2択です。

この投稿でも何度も触れていますが、麹菌や酵母は約60度で死滅してしまいます。
加工品製造において加熱殺菌はさけられないので、それをしてしまうと菌は死滅してしまうのです。

なので、加熱殺菌ができない商品というのは賞味期限がかなり短くなるので「賞味期限を短くしてでも販売する」もしくは「冷蔵商品にして少しでも賞味期限を長くして販売する」のどちらかしか方法あありません。

しかし、麹菌などは死滅してしまったら効力がゼロになるかといったらそれは違います。

②で触れたように、腸内の善玉菌の餌となり腸内環境を整える補助食品になるので、体に良い影響を与えることには間違いないのです。

これについてはどうお考えですか?と聞くと即答で①とおっしゃっていたので、商品イメージは相当明確にあるのだと感じました。

それであれば後はSさんが作りたい具体的な商品と、それに対する製造許可と工場のアドバイスをすれば問題はクリアできるので面談では主にその事についてお話しいたしました。

Sさんの優先順位はマルシェの出店と、酵素ジュース製造との事でした。

そして加工場についてはテナントを借りるのではなく、ご主人の実家が空き家になっているのでそこをリフォームして工場にしたいというのが第一希望でした。

で、工場についてですが、実は自分でリフォームして製造許可を取得することも全然可能なのです。

Sさんにその事をお伝えすると「え!?そうなんですか!?」と驚かれていましたが、取ろうと思えば取れるんです。

もちろん清潔感のある内観にはしなければなりませんし(外観は関係ありません)、基準の設備も設置はしなければなりませんが、製造許可の取得に必要な情報や保健所が重視している項目を熟知していれば取得できてしまうものなのです。

だって工務店が工事した加工場でないと許可を取らせないなんて決まりは一切ありませんし、保健所は誰が工事したかなんて知りませんからね。

私はカフェも工場も一人で作り飲食店営業許可もそうざい製造業も取得しています。

もちろん大工経験はない全くのど素人です。

ですが、これまで何度も製造許可の申請、取得をしているので保健所が指摘してきそうなポイントに先手を打っておけるのです。

保健所は誰が作ったのかではなく「設置してある設備と施設の規格を満たしているか」しか見ません。

そこをしっかり抑えておけば、自分でも加工場は作れてしまうものなのです。

とはいえ、最初はプロにお任せする方を絶対にお勧めしますが(笑)

それが嫌ならやはり飲食店だった空きテナントを借りることですね。

飲食店の空きテナントは既に飲食店営業許可を取得していた物件なので、共通基準設備さえ設置してしまえばありとあらゆる製造許可がとる事ができます。

どうしても費用を抑えて自分で製造許可を取得したいのであれば、どう考えてもこれが一番効率が良いですよ。

Sさんの面談の様子を3分にまとめています。

ぜひご覧ください!

※以下事例で紹介している方は全て2ヶ月フォロープログラムを受講された方です

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