耐え続ける事で自分の優先順位が明確になる

怒涛の東京講座、本日無事終了いたしましたー!

今回もフルマックスで講義をしてきたのでヘトヘトです。

20日は山口講座、こちらも頑張ります!

さて、先日卒業生からこんなお悩みメールが届きました。

今ちょうど1つ悩んでまして…

販売の半分以上を締めるあるお取引先さまの支払いの件なのですが、当初確認した支払い期日に毎月入金にならなくて困っているんです。

請求、入金確認、未入金、再請求、入金確認…と手間も多く。

そんな経験はありましたか?

企業さまとのお取引で入金確認にこんなにも手間がかかることは無く…

先方にも毎月入金催促の連絡を入れるのも手間ですし、憂鬱で…

売上は大きいですが、お取引を続けるか悩んでいます。

この方は30代女性で受講後、取引先を拡大中です。

その中で上記の様な問題にぶち当たってしまいました。

入金の催促をするのが憂鬱なので取引を切った方がいいのか?と思ってしまうほど悩んでおられます。

入金が遅れるという事は、取引先の業績が悪化しているのか、または経理担当がずさんなだけなのか、まぁこのどちらかになります。

話を聞いている限り、今回のケースはどうも後者のようです。

それであれは、絶対に取引を切るべきではありません。

今回の件についてはHさんには一切責任はなく、100%取引先が悪い。

しかし、こういうことも経営をしているとままあるんですよ。

入金がなかったり、相手から請求書が届かなかったりしたら催促の連絡をしなければなりません。

実はこういった作業は本業外の仕事なので、めちゃくちゃストレスになるんです。

Hさんは製造と販路拡大に集中したいのです。

そんな時に本来不要な仕事や心配事が発生すると、めちゃくちゃイライラします。

この気持ちは痛いほど良くわかります。

何故か?

Hさんは現在一人で事業を運営しています。

かく言う私も4年間一人っきりで事業をやっていたので、Hさんの気持ちが痛いほど良くわかるのです。

Hさんには今、経営に関する問題がたった一人に全て降りかかってくる状態です。

でもこれは、耐えるしかないのです。

一人経営とはそう言うことだから。

正直めちゃくちゃキツいですが、こればっかりはしょうがありません。

自分の好きなことを商売にしようと起業したわけですから、我慢が必要なこともたくさん出てきます。

しかしですね、耐えて耐えて耐え続けると経営で大事なことがわかる様になるんです。

それは「自分の我慢の限界」です。

言い換えれば「自分の優先順位が明確になる」といった所でしょうか。

今回のHさんのケースだと解決方法は何だと思いますか?

取引先を切ることではありません。

経理担当を雇うことです。

経理を仕事としてやってくれる人がいたら、入金の催促も請求書の管理も全てその人が仕事としてやってくれるのでHさんは自分の仕事に集中できるのです。

でも今Hさんは人を雇うことなく全て自分でやって耐えています。

この状況を耐え続けると、いつか「我慢の限界」を迎えます。

その時に「こんなことに自分の時間をとられるのはゴメンだから人を雇おう」と考えるのであれば、「人件費を捻出してでも自分の時間を確保するほうが得策だ」というように「自分の時間>人件費」と優先順位が明確になるのです。

「耐え続けて自分の優先順位がわかる」というのはこの事に限ったことではなく、経営のあらゆる場面で出てきます。

例えば私を例にだすと、野菜の卸売を1年やり続けたが利益率があまりに低く、売っても売っても手元に利益が殆ど残らない事に嫌気が差し、加工品製造に切り替えた、というのも自分の優先順位が「利益率>売上」に変わったという事です。

こういう時に、経営者は初めて「あ、自分はこういうことに我慢が出来ないんだ」と自分の価値基準に気づくのです。

この優先順位というのは経営者の価値観がモロに表に出てくるのですが、正解不正解はありません。

あなたが嫌だと感じたり、好きだと感じたりする事はあなたの中の明確な価値基準の答えなのです。

今Hさんは相手の会社に催促をする事を非常にストレスを抱えていますが、経理を雇う余裕なんてありません。

実は昔の私もそうでした。

全く同じでした。

でも私は4年間耐え、もう我慢の限界を迎え自分の時間を確保する右方が優先だ、と考え人を雇ったのです。

初めて一人雇った時は、一人くらいなら雇える財務状況ではありました。

しかし、初めて人を雇って気づいた事は「こんなに自分の時間が増えるのか!?」という衝撃でした。

なので私はギリあと3人は雇えるという状況でしたが、銀行に運営資金の400万を借り「使わないが給与が払えなくなった時の予備金」を備える事にしたのです。

これは大正解でした。

これをきっかけに私は現場に立つことを止める事が出来たのです。

製造は全てスタッフに任せ、自分は事業拡大の戦略をねり仮説を立てて検証する、という今のスタイルになっていったのです。

このことをHさんにお伝えした所、「保険として融資を受ける」というのを考えた事がなかった!と人を雇うことを本格的に検討をし始めました。

耐えて自分の価値観が明確になると、経営判断も楽になる事が本当に多いです。

微妙な条件の取引の話がきても、「(これ自分の性格上のちのち嫌になるから断っとこ)」と即答で断れたりします。

耐えるのは辛いですが、耐えてこを見えてくるものも沢山あるので、経営者のみなさん、とりあえず耐えましょう(笑)

それでは!

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