個人事業主から法人化をするタイミングはいつがベストか?

社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー

佐賀講座終わりましたー!

山口から1時間ちょいで着いたので、意外に近くて驚きました(笑)

さて、1月31日の東京講座では様々な質問が飛び交い、なかでも「いつ法人化したのか?」という質問が印象的だったので、今回は個人事業主から法人化するタイミングを私の経験を元にお話ししたいと思います。

個人事業主から法人化するタイミングはいつがベストか?大手企業は我々が思っている以上に「信頼の形」を求めてきます。1月30日@東京講座

まずは、その質問をしてくれたKさんについてご紹介します。

Kさんのヒアリングシートを見てみましょう。

現在は菓子製造免許を取得していてイベント時や知人に焼き菓子、パン、冷蔵でのジャム(菌検査したもの)を販売しています。

地方の飲食店からお土産品のような開発依頼も増えてきて食品製造、常温で扱える商品の知識について学びたいと思い検索していたら貴社にたどりつきました。

(現在、瓶詰めで冷蔵保存のフルーツカード、サンドイッチもレシピ提供して販売しています)

ただ、もう歳もとしなので(57歳)この先仕事をどのくらい続けていけるだろうか・・・なども悩んでいました。

直近になりますが1月31日東京での講座を受講できたら良いなとも思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

面談でお話を聞くと、フードコーディネーターもされているようで、仕事は順調。

ただ衛生面を独学でやり続けてしまい、細菌検査はクリアしているものの、何故クリア出来ているのかがきちんと説明ができないという後ろめたさをずっと抱えており、一から学ぼうと受講をされました。

ではKさんのご感想です。

【受講してよかったこと】

営業許可の申請、工場の設立、細菌検査、JANコード取得、商品仕様書について学び再確認できました。

実際に使っている材料、調理器具について見て確認できたので参考になりました。

ピクルス、サンドイッチを作る工程の目から鱗のポイント(瓶の口のまわりにつく細かいハーブの落とし方など)を教えていただいたこと。

殺菌の仕方に不安があったのが科学的根拠を説明して頂き、全て解消されました。

【授業内容で驚いた事】

実技講座で実際にピクルスを作る工程をみてもっと細かい作業かと思っていたので、思っていたより大雑把に感じられて驚きました(笑)

自己満足の綺麗さより効率良く製造して販売することの大切さを認識できました。

【講座内容は満足できるものだったか、それはどこですか?】

講座費用が安くは無いので申し込むのに迷いましたが事前面談を設けているので、事前に確認、相談などのお話しできたのも良かったです。

椋木さんが一人で始められて法人化して製造、経営していく中での実体験を基に効率性、失敗談も含めて体験談を聞くことができて、またアドバイス頂いてこれから事業運営していく上でとても参考になりました。

東京での受講で食材の関係でフルーツサンド以外のサンドイッチが試食できず残念(笑)

試食できたら更に大満足でした(笑)

ありがとうございました🙇

さて、感想にも触れられている「法人化」についてのお話です。

私は元々2013年に個人事業主として事業を立ち上げたのですが、法人化をしたのは2014年です。

「たった一年でなんで?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、これには止むに止まれぬ事情がありまして。

理由はセブン&アイと取引が決まったからです。

萩野菜ピクルスは2014年の4月頃に販売を始めたのですが、その年の6月にはセブン&アイと取引が決まってしまったのです。

皆さんはそっちの方が興味があるかもしれませんが、それは又いずれお話しするとして、今回は法人化とセブン&アイがどう関係があるかをお話しします。

まず、セブン&アイから「御社の商品が欲しい」と依頼があった時に開口一番で聞かれたのが「御社は法人ですか?」でした。

椋木「いえ、個人事業です。」

セブン&アイ「個人事業主だと取引ができないんですよ。。。」

椋木「じゃあ速攻で法人化します」

という単純な理由なんです(笑)

要は社会的信用が全然ないんですよ。個人事業主は。

大手企業と仕事をするときって、私たちが思っている以上に「信頼の形」を求められるんですよ。

彼らにとっての信頼は、単に「いいものを作っている」だけじゃなくて、「万が一の時に責任を取れる組織かどうか」という部分なんです。

だからこそ、「個人ではなく法人で」という条件が絶対的なルールとして出てくるんですよね。

さらに面白いのが、間に「伊藤忠」や「丸紅」というような大手商社が必ず間に入ります。

何故かというと、セブン&アイのような大企業は取引先が何百万件もあるので、その一社一社に個別に請求書のやり取りなどをしていたら業務が膨大な量になってしまいます。

なので、事務的な支払いの個別の手続きは、伊藤忠などの大手商社に丸投げしているのです。

つまりセブン&アイと取引はするのですが、売上金のやり取りは伊藤忠商事とする事になります。

この伊藤忠の役割を「帳合い」と言います。

これ、初めて聞くと「え、直接やり取りした方が早いし、余計な手数料もかからないんじゃないの?」って思ってしまうかもしれないんですが、実はこれこそが大手の流通網に乗るための「チケット」みたいなものなんです。

もう10年以上も前の話なので今は事情が変わっているかもしれませんが、その頃は大手企業が私の様な出来立ての弱小企業に口座を開設してくれると言うことは、まずあり得ませんでした。

口座を登録してもらうという事だけでハードルがめちゃくちゃ高かったんです。

この頃を境に様々な大手と取引をする事になるのですが、その度に「どこか帳合い先ご存知ですか?」と聞かれ「伊藤忠さんなら取引してます」と言うと「え!?伊藤忠ですか!?あ、じゃあ取引OKです」と言う様に、そこが取引している会社なら大丈夫だろうという「印籠」のような効果があるのです。

これが「社会的信頼」です。

その為には「法人化」は必須なのです。

ただ、この話をすると「起業して直ぐに法人化した方がいいですか?」と聞かれるのですが、全然しなくていいです。

法人化は必要になったタイミングですればいいだけなので、最初は個人事業主で全然大丈夫です。

どちらかと言うと、今はインボイスを勘案して法人化を検討する方が重要だと思います。

課税売上高が1000万円を超えたら考えたらいいと思います。

これから起業をするぞ!という人はとりあえずこんな難しい事は考えず、まずは1日の売り上げ目標を達成する事だけに集中して事業計画を立てていけば良いと思います!

今回の話は、起業したらこんなこともあるんだなぁと頭の片隅にでも入れといてください(笑)

それでは!

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