離島で大人気パン屋になった受講生

去年の9月に受講された5期生のTさんは、受講後に目標だった小さなパン屋さんを今年開業しました。

場所は鹿児島県の屋久島。

Tさんが起業を志した動機は、「離島の田舎の女性が働き、子育てしやすい環境を作りたいから」というものでした。

元々は加工品や焼き菓子を作る製造工場だけを作る予定だったのですが、ヒアリング時に工場を作る場所をGoogleマップで確認し、近隣に何の施設があるのか、地域の人口や観光客の数などいくつか答えてもらった所、加工品を作るだけの施設で経営をしていくのは恐らく厳しい、というお話をさせて頂きました。

この時はまだ工事には着手していなかったので、間に合うなら小さくてもいいから工場兼店舗にした方が良いと提案いたしました。

全ての事業が店舗兼工場にした方が良いというわけではありませんが、店舗を設ける最大のメリットは毎日現金収入が望める事です。

加工品を作って卸すだけだと、入金までに30日以上時間がかかります。

日本の商習慣として基本的には「月末締め、翌月末支払い」が暗黙のルールになっているので、卸専業の事業者は月末入金があるまで収入がないのです。

これが小規模事業者には堪えるんです。

なので少額でも良いから毎日の現金収入があった方が、精神衛生上とても安心できるのです。

もちろん店舗構えるべきではない無意味な場所や地域もあるので一概には言えませんが、少なくともTさんの地域では絶対に店舗兼工場にするべきだと思いました。

このように、Tさんには何故この場所では加工品製造だけだと厳しいのか、何故小さくても販売スペースを設けた方がいいのかなど丁寧に理由を説明し、納得して頂きました。

結果、元々焼き菓子やパンを作る事は決めていたそうなので、工場兼パン屋として開業。

これが連日大盛況で毎日売り切れる大人気店となっているそうなのです。

毎日売り切れの大人気店に。

「工場だけでの経営はそこの地域では難しいですよ」とアドバイスをして小さなパン屋も併設することに。

「離島の田舎の女性が働き、子育てしやすい環境を作りたいから」という理由で受講されたTさん。

売り切れの告知書くのうれしいんですよね(笑)鹿児島県の屋久島にあります。

いやぁ、本当によかった(笑)

さて、このTさんですが、現在3名のスタッフで店舗運営をしているのですが、今度の東京講座に「そのスタッフを受講させたい」とお申し込みがありました。

理由はスタッフさんの力量の底上げと、オープンしてから課題が見つかりその解消のヒントを得る為、だそうです。

このスタッフさん自身も「研修で学びを深める事で事業に貢献したい」と個別にメッセージを送ってきて下さったので、研修費用はもしかしたら自費で賄うつもりなのかもしれません。

通常は受講した本人が学んだ知識をスタッフに教えるというパターンが殆どなのですが、受講した人を見て自分も受講したいと思えるほどTさんの店舗運営や経営志向がうまくハマっているのだと思います。

確かに身内のようなスタッフ間では人間関係ゆえに言えないことも、他人の私ならズバズバ言えるものも外部の人間を挟むメリットの一つですしね。

と言うことで、店舗と工場は合わせて作った方がいい場合もある、というお話でした。

それでは!

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※以下事例で紹介している方は全て2ヶ月フォロープログラムを受講された方です

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