自社商品をOEM(外注生産)で作ってもらっている受講生

卒業生のKさんは10月に東京講座を受講された小売店経営者の30代の女性の方です。

お母様と小売店を立上げ、何十点もOEMで自社商品を外注し販売しているのですが、仕入れ値が経営を圧迫しお店の廃業を考えているとのことでした。

詳しくお話を聞くと、お店を閉じようと決意したのも、自社店舗以外での売り上げが急成長していて販路を拡大したいが、店舗を構えているとどうしても自分か母が店にいなければならず、営業など他のことに手が回らない、というのです。

もちろん稼げていたらそのままで良いのですが、お店を閉じるということは「今の売上ではやっていけない」という事なので、店舗の売上やOEMの利益率、商品構成などをとりあえず全てお聞きしました。

OEMというのは製造工場を持っている会社に代理で商品を作ってもらい、それを自社商品として販売することを言います。

Kさんが外注しているOEMの例を挙げると、

●発酵果実ペースト
●あおさのお味噌汁
●おすまし
●小魚なっつ
●お出汁ふりかけ
●かつお粉末
●あご粉末
●無着色アミエビ
●昆布
●だし
●紀州のお梅
●蜂蜜のお梅
●踊るかつお節
●無添加お野菜ちっぷす
●どらいふるーつ

など20品目くらいありました。

OEMのメリットは製造工場を持たずとも自社製品が作れることです。

これは非常に便利で、開発コストや製造工場などの初期投資がほとんど必要なく、自社商品がすぐに作る事ができます。

しかし、良いことばかりではありません。

OEMの最大のデメリットは、「最低ロット数が多い」「利益率が低い」の2点があげられます。

まずOEMを依頼すると最低ロット数500個からが多いです。

このロット数ですが、外注先は何を基準に決めているかというと一回の最低取引金額から算出している所が多いです。

例えば一回の取引で50000円以上の受注でないと受けたくないと考えている業者は、製造単価が500円のものであればロット数100個、製造単価が100円のものであれば500個というように50000円以下の受注は受けない様に設定しています。

小規模のOEM業者であればこの辺は柔軟に対応してくれたりしますが、基本的な考え方は同じです。

次にOEMは結局商品を仕入れるだけなので、販売単価を高額に設定しなければ利益が全然取れません。

例えば300円で仕入れた商品を1000円で販売する場合、自社で販売すれば700円の利益になりますが、小売店に卸した場合30%以上のマージンが必ず発生するので700円で卸して仕入れ値の300円を引くと400円の利益しか残りません。

400円の利益が残るならめちゃくちゃいいじゃん!と思うかもしれませんが、こんな利益が残る商品は所謂「YMYL」系の商品以外ありません。

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で「人々の財産・健康・生命などに深刻な影響をあたえる商材」です。

つまり食品で言う所の健康食品やサプリ、ダイエット効果を謳う食品など原価が安くても高額で販売できる商品、言い換えれば「人の弱みに付け込んだ商品」です。

食品以外で言うと保険やクレジットカードなどもそうです。

これらの商材はネット広告の審査が非常に厳しく制限されており、アフェリエイター達が手を替え品を替えしのぎを削っている商材でもあります。

しかも確実に売れる商品であれば良いですが、そんな保証もない物を500個以上注文をしなければなりません。

いずれにせよ、こんな芸当ができるのは資本がある会社か販路がめちゃくちゃある会社だけです。

私はこれが嫌だったので、自分ができる範囲で商品を作り、地道に販路を広げていく方が確実だと思い未だに全て自社で製造をしています。

受講生のKさんも仕入れコストに経営が圧迫され、店を畳まなければならないという窮地に追い込まれていたのですが、とあるOEM商品が外でめちゃくちゃ売れている、ということに気づいたのです。

その商品は仕入れ値もまあまあ良い値段はするのですが、販売価格が非常に高額なのです。

それでもバンバン売れるという話を聞き、商品を詳しく聞くと多分Kさんでも作れると私は判断し、「絶対自分で作ったほうが良いいですよ!」とヒアリングの段階で話がまとまり受講されることを決意されました。

ちょっと前の時に頂いた感想ですが、ご参考までにどうぞ。

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椋木先生、先日は大変お世話になりました。

二日間の講義であっという間に授業は終わってしまったのに、何ヶ月も学んだような充実感でした🙇‍♀️

本当にありがとうございました。

遅くなってしまいましたが、感想をお伝えさせてください。

【受講してよかったこと】
加工品の製造という難易度の高そうな事業が、今すぐにでも始められるのでは?と思うほどに二日間の講義を受けただけで実践出来そうなくらいハードルが下がりました。

瓶の選び方から始まり、業者さんの紹介、菌の検査の提出方法、必要な設備など躓きそうな点を要約し、簡潔に教えて頂いたお陰様で、「それをクリア出来たら自社の加工品を商品化出来る」という点を二日間で学ぶ事が出来ました。

【授業内容で驚いた事】
とにかく、簡単だった事。

個人的に加工品を製造するにあたり怖かった事が”菌”や”食中毒”などの食品衛生の部分でしたが、「どの菌の検査を受ければ良いか」や「賞味期限の設定」等も学ぶ事が出来、誰が受けても分かりやすい講義だと思います。

また、実技ではそこまで丁寧に全て教えてくれるの⁈と思う程の情報量でした。

(ミニトマトの湯むきやサンドウィッチの包装など、きっと試行錯誤されて編み出された技だと思うのに、それも全て細かく教えていただきました)

また、一度の講義では忘れてしまう箇所なども動画でのアフターフォローがあり、自宅でも再度確認出来る点も安心です。

【講座内容は満足できるものだったか、それはどこですか?】

大変満足です!

正直、二日間の講義でどこまで学べるのか不安がありましが、事前の面談もあり今の現状を個別相談し、アドバイスも頂きながら頭がどんどん整理され「受講しよう!」と思う事が出来ました。

講義前からも自分の考えをまとめていただき、本当に有意義な時間でした。

二日間で座学と実技というとハードスケジュールに思えますが、加工品を作るのに必要な事を、順を追って簡潔に教えて頂けるので、二日間だけで充分な情報量でした。

座学は簡潔で分かりやすく、実技では細かい所まで丁寧に教えて頂けるので誰が受けても、皆が加工品を作れるようになるような充実した内容でした。

本当にありがとうございました!

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今はその商品を試行錯誤しながら製造に励んでいる所ですが、とりあえずはOEMからの脱却を目指し頑張っておられます。

自社で商品を製造するという事は、最初はハードルが高い事が多いですが長い目で見ると色々とプラスになる事が多いのでお勧めですね。

それでは!

※以下事例で紹介している方は全て2ヶ月フォロープログラムを受講された方です

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