売上が悪い時は勇気を持って事業転換する

受講生Oさんの2ヶ月のフォロー期間が昨日終了し、ご感想を頂きました。

Oさんはかなり特殊な受講生で、ピクルスアカデミーがコロナ禍の時にオンラインの動画講座のみ開催していた時の受講生で、

コロナが明け対面授業を再開した時に真っ先に再度応募をされ2度目の受講をされました。

2回も受ける真意がわからなかったので理由を聞くと、「動画で加工品は作れる様になったが、事業全体を椋木さんに見てほしい」との事でした。

オンラインのみの講座の時は受講生と接する機会も殆どなく、問い合わせがあった方のみzoomなどで対応をしておりました。

しかし、今回対面授業を復活する事になり、受講生ともっと向き合おうと必ず事前面談をし受講生の事業を把握した上で授業を行うスタイルに変更したので、希望される方には事業についてアドバイスもするようになりました。

そして、それを望んだOさんは2回目の受講に至ったったわけですが、話を聞くとOさんは韓国料理の飲食店を息子さんと2人で運営しており、コロナで昼の部を辞め夜だけにしていたそうです。

席数は5席しかなく、昼を辞めたせいで売上は激減し150万程度。

その事業を立て直し、軌道修正したいと相談をされました。

しかし今年の7月からスーパーにお店で出している惣菜を卸し始めたとのこと。

惣菜のメインはキンパ。

売上を聞いたら月100万円。

…え?

……え!?100万円!?

私が驚くと「でも辞めようとおもってるんです…お店も大変だし。。。」と言うのです。

「いやいやいやいや!辞めるの店の方でしょ!!」

「え?なんでですか?」

「だって一種類だけで100万でしょ!?」

「100万円って少なくないですか…?私もっと行くと思っていたんですけど…」

「飲食店を経営していると、よくある価値観の違いなんですが、そりゃ当然水物出してる飲食店に比べたら利益も率も低いですが、スーパーは数を売り捌く事ができるんです。そんでもって集客に悩む必要がない。雨が降ろうが、雪が降ろうが、作って納品すればお金になるんですから。それが加工品のいい所ですよ?」

「確かに…」

Oさんは9月に受講されていているので、この時点で惣菜を出し始めてまだ2ヶ月しかたっていません。

それでほぼキンパしか卸してなくて、それも全部一人で作って配達までしていると言うのです。

しかもそのスーパー、関東でもまあまあでかい。

この前の東京講座に行った時そのスーパー見にいきましたが、駅ビルに入ってるくらいのスーパーです。

そんな所に、小さな韓国居酒屋が商品を卸せる事自体が奇跡で、他の店舗にも出さないかと話が来ているというのです。

それでいてほぼキンパだけで100万売り上げているって、宝の持ち腐れにも程がある。

なので、「Oさんが作れる惣菜全部写真に撮って送ってください」と伝え、一人で1日どの程度作れるのか上限を聞きメニューを絶対に増やすことを指示。

当面は人を雇わず、頑張って一人で製造をして、必ず売上は上がるからそうなったら人を雇うこと、それと販路も拡大することもお伝えしました。

そして、居酒屋の方は息子さんだけに任せてOさんは一切関わらない事、惣菜事業に集中することを約束してもらいまいした。

「本当に大丈夫でしょうか??惣菜だけに全力を注いで…」とご本人はとても不安になっているのですが、これまでの事業を辞め違う事業に全振りする時は当然不安が襲いかかります。

一人で経営をしているとリスクと成功を天秤にかけ、どうしても一歩が踏み出せない事があります。
そう言う時は、誰かに背中を押してもらうことも必要なのです。

正直、こんな勝ちが確定しているパターンは珍しいです。

本人は気づいてなく、他人が聞くとそれめちゃくちゃ価値あるやん!という盲目状態は、経営者が色んなことを抱えすぎている時によく起こります。

・まだ1ヶ月しか卸してないのに100万円も売り上げている

・その1ヶ月も特にフェアの様なものをしたわけでなく、スーパーの一角にしれーっと並べられているだけ

・現在1店舗しか出してないが、他店舗にも出さないかと打診されている

・出しているメニューはほぼキンパのみ

・周辺のお店で惣菜出したい所をOさんがまとめてグループ企業作ったら、そこと取引してもいいよとも言われている

こんな伸び代しかない状態なのに、決断ができないのです。

そして「惣菜にはOさんが作っている事がわかるようなロゴシールは貼っていますか?」と聞いたら「貼ってる」というので見せてもらったら、全く韓国感がなく、ここのスーパーが作った惣菜にしか見えません。

スーパーのバイヤーからは、「韓国料理の専門店が手作りで作っている惣菜を出したい」という打診があって始まったそうなので、交渉すればOさんのお店をブランドとしてコーナーが設けられるかもしれないのに、このロゴではそれは出来ません。

ロゴというのはデザインと同じで、こちらの主張したいことを視覚でお客さんに伝える一番最初にできるアプローチです。

今回の場合のロゴの役割は「この惣菜は韓国料理専門店が作っている商品で、スーパーの惣菜部の商品ではない事」になります。

もう説明していて、居ても立ってもいられなかったので、Oさんの店名の由来とコンセプト、今のロゴの意味を聞き「もう僕が作ります!」と言って全部作り直しました。

既存のロゴには店名とイラストしか書いてなかったので、韓国語で「한국가정요리」とでかでかと書き、その意味の韓国家庭料理という文字を小さく配置し、店名とイラストを組み合わせロゴを作りました。

お客様には「한국가정요리」がどういう意味かというのは分からなくても良くて、一目見ただけで「韓国料理なんだな」と伝われば十分なのです。

「한국가정요리」はGoogle翻訳で韓国家庭料理を逆引きしただけなので合っているのかOさんにもチェックはしてもらいました。

そんなこんなであっというまに2ヶ月がすぎ、Oさんは今新たに人を雇い惣菜事業一本でやっています。

そんなOさんから連絡を頂きました。

Oさん【9月16日東京講座(2ヶ月起業支援、事業再生支援プログラム)】
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おはようございます。

あっという間でした。

明日でフォロー期間が終了いたします。

アドバイスいただいた通り、現スーパーの卸しに専念しています。如何に楽に出来るかを考え、機械をリースしたり人を入れたりしました。

いただいたロゴもシールを発注して、スーパー側のコードシールを待っています(中々遅いのですが😅)

15種類のアイテムも準備済みでシールが出来次第すぐ納品します。

沢山の気づきをありがとうございました。

ご縁をいただきましてとても感謝しています。

期間終了後も、報告だけしても宜しいですか?
ご迷惑でなければですが…

またお会い出来る機会を作りたいです。

よろしくお願いいたします!
益々のご発展お祈りしております☺️

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フォロー期間が過ぎたからと言って縁が切れる訳では全くありませんので、連絡は全然して頂いて大丈夫です(笑)

それでは!

※以下事例で紹介している方は全て2ヶ月フォロープログラムを受講された方です

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