加工品は自分が作って売るだけではなく製造委託もできる①
社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー
ピクルスアカデミーの講座を受けると飲料水や調味料など様々な加工品が作れる様になります。

私が起業した当初は、ピクルスという商品一つしかなかったので当然作れるものは酢漬けのみでした。
販路を広げるために、ビックサイトや幕張メッセなどの食品関係の展示会イベントに出店をして全国のバイヤーと商談をするのですが、その時によく聞かれたのが「うちの商品を作ってくれないか?」という製造委託の依頼です。
事業を立ち上げた当初は自分の商品を売る事だけしか考えていなかったので、聞かれた時は「え?」と戸惑ったものです。
私は元来「物を仕入れて売る」というのがあまり好きではなく、理由は自分で作った方が一番低コストだからです。
利益は最大化の状態にして得たい、というのが私の価値観の根本にあります。
しかし、自分で作ったものを自分で売る場合は「販路は自分で見つけなければならない」という、商売として当然のステップを踏まなければなりません。
それに比べ製造委託を受注する場合は、その商品が売れようが売れまいが関係なく、発注先に納品さえしてしまえば委託料として売上を立てることが出来るのです。
みなさんも加工品が製造できるようになったら外部から「◯◯のような商品を作ってもらえないか?」という問い合わせが来ると思います。
卒業生の中には完全に受注生産にシフトした方もいるくらいです。
最初は驚くかもしれませんが、そういうニーズはとても多いのです。
では何故その人たちは私やあなた達に製造の委託をしてくるのだと思いますか?
それはそのノウハウを持っていないからです。
作り方も知らなければ加工場も持っていない。賞味期限の決め方も、安心安全な商品の製造方法もわからないので、それを知っている人に発注をかけてくるのです。
恐らく受講をされていない方の殆どが今はそっち側の状態のはずです。
自分で作ろうか、外注で作ってもらおうか、と検討したことがあるかもしれません。
しかし、いざ自分で作れるようになってしまえば、好きなオリジナルの商品も作れるし、製造委託を請け負うことも出来るのです。
私に最初に受注依頼をして来たのはコープ(生協)でした。
タルタルソースの原材料に使うピクルスの5mm角の微塵切りの製造委託でした。
次はとある超有名日本酒メーカー。
日本酒にあうオリジナルのピクルスを作ってほしいという依頼でした。
当時はピクルスしか作れなかったので、ほとんどが酢漬け関連の委託製造でしたが、今はほぼ何でも作れるので色んな話が来ます。
上級編講座を受けている受講生も、それに対応できる様にという動機の方も多くいらっしゃいます。
で、もし製造委託を受注する場合の注意点ですが、一番大事な事は「あなたが一度の発注で最低いくら欲しいかを明確に決める事」です。
例えば一人で事業を立ち上げている初期段階で、経費もそこまでかからない状態であれば一度の発注で3万円頂けたら十分なはずです。
5万もらえればハッピーで、10万円なんて受注できた日には天にも昇る嬉しさなはずです。
これが私たち小規模事業者が唯一大手に勝てる差別化なのです。
考えてみてください。
どういう人達が小規模事業者のあなたに製造依頼の問い合わせをしてくると思いますか?
それは「最低製造ロット数が極力少ない所を探している人達」です。
通常、製造委託(以降OEMと呼びます)を発注すると殆どの業者は最低500個〜1000個のロット数を提示してきます。
大体委託の単価は300円以上のところが多いので、委託料は15万円〜30万円になります。
これはあなた達に発注をしようと考えている人たちからしたら15万円は高すぎるし、500個納品されても売り捌く自信もないのです。
まず、事業の立ち上げ初期段階でOEMの受注を受けるのであれば、自分だけがいいとこ取りをするのでは無く、相手のニーズに寄り添った提案をすることが肝要です。
先にも書いた様に、事業の初期段階であれば3万〜5万入れば十分なはずです。
それが毎月定期的に入ってくる方を選んだ方が絶対に良いのです。
なので基本的に100個からOEM受付けますよ、最低3万で受注可能ですよ、と伝えてあげれば発注側からするとかなりハードルは軽減されます。
このように「自分だったら一度の発注で最低どのくらいもらえれば合格ラインなのか?」というのを今の自分の事業規模から計算をして、提示をするとそれが他社にはない差別化につながることにもなるのです。
なので、自分で作って自分で売るだけでは無く、OEMというのも事業計画に入れるのも収益の柱を増やすという点ではとても有効な手段なのです。
それでは!
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