初級編では簡単なpHに関する知識を、上級編では加工品製造に必要なpH、Aw、糖度、塩分などを学んで頂きます。
初級編で習うピクルスは主にお酢の力でpHを調整し、強い酸度のもとで食品を長期保存を可能にしています。
水素イオン濃度/pH
酸の強さを示す指標で0〜14の数値で表されます。数値が小さいほど酸が強いと覚えておけば良いでしょう。
糖度/Brix
食品の中に含まれる糖の割合を示す指標で0〜100%で表されます。数値が高ければ高いほど甘いと覚えておけば良いでしょう。
塩分濃度
食品の中に含まれる塩分の割合を示す指標で0〜100%で表されます。数値が高ければ高いほど塩辛いと覚えておけば良いでしょう。
水分活性/Aw
食品中の自由水と結合水の割合を示す指標で0〜1で表されます。1が自由水100%の状態で0が自由水0%の状態、つまり乾燥している状態です。加工食品製造では非常に重要な指標となります。
私たち加工食品業者はこれらの数値を計測し、食品を如何に長期間保存をさせるか、安心安全な状態でお客様に届けるかを考えているのです。
酸が強ければ強いほど細菌は繁殖できません。
糖分が高ければ高いほど細菌は繁殖できません。
塩分が高ければ高いほど細菌は繁殖できません。
自由水が少なければ少ないほど細菌は繁殖できません。
腐敗や食中毒は食品内で細菌やカビ、酵母などが増殖、分解する事で引き起こされます。
つまり我々が行なっているのは、食品中の微生物を如何にして抑制するか、という事なのです。
初級編ではピクルスに限定したpHの数値だけとなっておりますが、上級編ではさらに深掘りしたpHや、様々な食品に対応できるAwなどの数値や知識を学んで頂きます。