原価と利益率

商売を行う上で原価率と利益率は常に考えておかなければならない最も重要な項目です。

食品を扱う商売の場合「原価率は3割に抑える」というのが定石なのですが、これは正しいと思います。

特に飲食店を経営していると、原価を3割に抑えておかないと正直厳しいのが現状です。

しかし、加工品となると話は別です。

萩野菜ピクルスは創業時は野菜の卸売から事業をスタートしています。

農家から野菜を仕入れスーパーで販売をするという形態なのでライバルはスーパーの青果部になります。

というかライバルの陣地に間借りをして販売をさせてもらっているので、価格でお客様に訴求をしようとするととんでもない安さで販売するしかありません。

一個100円の野菜を売って、15%のマージンを引かれれば85円。しかもその野菜を50円で仕入れていれば手元に残るのはたった35円。

100個売っても儲けは3500円。

これを1年続けた時に限界を迎えました。

そこで着手したのが加工品製造「ピクルス」の商品開発だったのです。

加工品は野菜と違って市場価格と争う必要がなく、自分の好きな価格で販売する事ができます。

しかも、加工品の原価も自分で自由に決めれます。

原材料に拘らなければ原価を下げれますし、高級な原材料を使用したとしても販売価格に転嫁すれば原価率は自ずと下がります。

萩野菜ピクルスの原価は資材費含めて9%〜15%です。

販売価格が1000円だった場合、90円〜150円でその商品を作っているのです。


イベントでピクルスが初めて売れた時、手元に残った金額を見て驚愕したのを今でも覚えています。

「いったい野菜売ったらこの金額になるんだ…」と。

これはピクルスに限らず加工品全てに当てはまります。

萩野菜ピクルスが「野菜の卸売」から「加工品製造」に舵を切ったのも原価と利益率を考えたら当然の流れだったのです。

この講座では実際の萩野菜ピクルスの全ての仕入れ値や原価、利益率を公開します。

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