この世に無かった「新商品」の作り方
社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー
最近はほぼ9割がどこでもアカデミーで県外に呼ばれて講座を行っています。
明日は岐阜で講座を開くので、今日から前乗りです。
5月は東京から始まり、熊本、島根が今の所終了。
あとは鹿児島と宮崎を残すのみとなりました。
このまま駆け抜けようと思います!!!
さて、今回ご紹介するのはその熊本講座を受講されたYさんです。
Yさんは熊本というだけあって、トマトの一大産地の農家さんです。

【新しい商品を作るというのは、世の中になかったアイデアを形にする事】

トマト農家のYさん。ケチャップやソースしか思いつかないそう。新しいアイデアを生み出すには思考の制限を解除する必要がある。
そんなYさんのヒアリングシートにはこのように書かれています。
ハウス栽培は経費もかかり、農協へ出荷するだけでは厳しいです。
周りの農家さんは外国人研修生を使って規模拡大しているという現状が見受けられます。
最盛期には収穫で労働時間も長くなり、体力的にも負担がかかります。
裂けたトマトは、ジュース・ジャムにして自家消費しています。
時間的にも作業的にも少し楽になるように収穫量を抑えられないかと思案していたところ、賞味期限を伸ばす加工、萩野菜ピクルスを見つけました。
うちのトマトは生食でもとてもおいしいです。加工技術で付加価値をつけて販売したいと思いました。
椋木さんの素晴らしい発想をぜひ習得したいと思いました。
ピクルスだけでなく、ここはいちごの産地でもありフルーツサンドイッチにも興味が湧き、作って販売できたらいいなぁと思います。
私はコーヒーが好きなので、将来小さなカフェが作れたらいいなぁとも夢が膨らみました。
受講目的は、栽培量を減らし、農作業時間を削減しても、同様の収益が上がるような技術を身に付けたいです。
それではYさんの受講後のご感想です。
講座終了直後、「楽しかった」とつい口から出てました。
なぜなら、キレイなピクルス・サンドイッチが並んだのをみて自然と気持ちが上がったからです。
そして、自分が作ったものが商品として世に出せるのって楽しいとドキドキしたからです。
作業と日々暮らしで時間に追われ、頭の中がごちゃごちゃしていましたが、受講によって、椋木さんがお話ししてくださったビジネス的な考え方を聞いて、自分がどうしたいのか、何を優先してどう進めるのかクリアになり、思考が整理されたなと感じました。
コツと考え方ひとつで短期間で実現できるんだと思いました。
生で「稼いでくださいね」が聞けた事が嬉しかったです(笑)
【授業内容で驚いた事】
○まずお客様手に取って(買って)もらうことを最優先に考える事
○野菜の茹で方とトマトの湯むき
○安心安全な商品の科学的根拠
【講座内容は満足できるものだったか、それはどこですか?】
満足できるものでした。
短期間で実現する工夫が凝縮されていました。
私は個人面談直後から今日まで特段何も動けませんでした。
加工場を作るのかレンタルキッチンにするのか、何から手をつけて良いかわからなかったものが、受講後、思考が整理されました。
また時々、重要ヒントのようなポイントを、椋木さんの経営者経験と実績から出る言葉にハッとしながら対面で直接お話を聞かせていただき「どこでもアカデミー」はありがたい機会となりました。
マーケティングについてもそこまで話しちゃうのって思うほど答えていただきました。
引き続きよろしくお願いします。
この日は、ことマーケティングについての質問が多かったので、かなり多くの時間を割いて「どうやって売っていくか」「どうやったら自分の商品をお客様に選んでもらえるか」について講義をしました。
「モノやサービスを売る」というのは結局のところお客様との心理戦です。
お店の来店数を増やす、というのも同じです。
どうやったら欲しいと思ってもらえるのか、どうやったらお店に来たいと思ってもらえるのか、つまるところ考えるのはコレだけなのです。
それと、Yさんの相談で「トマトの加工品はもう他社が出し尽くして似たようなものしか作れないんですが…」という悩みを聞かされたのですが、バカ言っちゃいけません。
そんなのはただの思い過ごしです。
これは恐らくほとんどの方が同じような事を考えていると思いますが、これは「新しい商品を世に生み出す」という視点でものを考えていない人の特徴なんです。
トマトを原材料にした加工品で皆さんが思い浮かべるものは、ケチャップ、トマトソース、トマトジュース、など代表的なものだと思います。
こんな誰でも思いつくものしか考えずに、飽和状態だと嘆いているのがナンセンスなのです。
「新しい商品を作る」というのは「まだこの世に存在していないアイデアを形にする」という事です。
ケチャップやトマトソースなんてものは新しいアイデアでもなんでもありません。
では、どうやったら新しいアイデアが思いつくのか?
これの一番簡単な方法が、「自分が関係ないと思っている物を無視して、とにかく全部くっつける」事です。
例えば「トマト」を軸に考えるのであれば、あらゆる食品を全てトマトと引っ付けるのです。
・小籠包
・アイス
・プリン
・グミ
・のど飴
・お茶
・マカロン
・キャラメル
・コーラ
・ミルク
・胡椒
・ラー油
・かき氷
これは何の脈絡もなく、今私が適当に思いついた食材です。
これにトマトを全部くっつけて、ネーミングまで考えるのです。
この時に重要なのが「実現出来るかどうかは完全に無視する事」です。
(真っ赤なデニッシュ食パン)
小籠包 ➔ 「血の小籠包」
(赤い肉汁が出てくる小籠包)
アイス ➔ 「トマトよりトマトのアイス」
(トマトを極限まで濃縮させた濃厚ジェラート)
プリン ➔ 「夕焼け色のベジプリン」
(カラメルソースの代わりに濃厚なトマトジュレをかけたプリン)
グミ ➔ 「噛むトマト」
(お菓子なのに野菜を食べている罪悪感ゼロのハードグミ)
のど飴 ➔ 「美声トマト」
(リコピンとハーブが喉を優しく潤す、新感覚ののど飴)
お茶 ➔ 「太陽を煎じたトマト茶」
(ドライトマトと茶葉をブレンドした和のハーブティー)
マカロン ➔ 「トマロン」
(緑のバジルクリームを真っ赤なトマトマカロンで挟んだトマトの形を模したスイーツ)
キャラメル ➔ 「畑の生キャラメル『トマメル』」
(口に入れた瞬間、トマトの甘みとミルクのコクがとろけ合う生キャラメル)
コーラ ➔ 「トマ・コーラ」
(クラフトコーラにトマトの酸味と旨味を凝縮したコーラの素)
ミルク ➔ 「トマミルク(いちごミルクのライバル)」
(ほんのりピンクで甘酸っぱい、子どももゴクゴク飲めるトマト牛乳)
胡椒 ➔ 「トマ・ペッパー」
(ブラックペッパーにフリーズドライのトマト粉末を混ぜた粗挽きの胡椒)
ラー油 ➔ 「トマラー油」
(餃子にもパスタにも合う、ドライトマトのコクを凝縮した旨辛オイル)
かき氷 ➔ 「赤富士(あかふじ)トマト氷」
(山盛りの氷に、濃厚な完熟トマトシロップと練乳をこれでもかと回しかける)
どうでしょうか?
実現出来るかはさておいて、面白そう、と感じたものが一つくらいはあるんじゃないでしょうか?
これは何をやっているかというと今の自分の思考の制限を解除し、脳を解放、拡張しているのです。
今まで自分の中で関係ないと思っていた物を、無理やりくっつけると全く新しいアイデアが非常に出やすくなります。
これが「新しい商品を生み出す」という事なのです。
もちろん、これだけでは新しい商品は生み出せても、それが売れるかどうかは別問題です。
私が新しく商品設計をする時は、売り込み文句やターゲッティング、デザイン、価格設定などマーケティングに関わる全てを考え商品開発をします。
これをせずにただ新しい商品を開発しても意味がないのです。
しかし、この講座のノウハウを持ってすればこんなものは朝飯前で作れてしまいます。
そして完成した商品を実際に販売したり、バイヤーに見せて取引をしてもらい、新しい収益の柱として育てていく、というのが私がやっていた手法です。
たったコレだけのことなんですよ。
簡単でしょう?(笑)
こういうのを学んでもらうのがこの講座なのです。
それでは!

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