【実際の個別相談】パン教室から加工食品事業へ。Kさんにお渡しした提案書をご紹介!

こんにちは!
ピクルスアカデミーの椋木です。
今日は、3月29日に受講された122期生のKさんのお話をご紹介したいと思います。
Kさんは、パンやお菓子の教室を運営しながら、イベントなどでお菓子の販売もされている方です。
実はKさんは7年前からピクルスアカデミーのことをご存じで、受講を長年検討されていました。
とりあえずKさんのヒアリングシートをみてみましょう。
その後、仕事も決まり加工品を作りたいと思いながら、今は米粉、お米のパン教室、麹調味料の料理教室とグルテンフリーのお菓子をイベント販売してます。
昨年、交通事故にあったタイミングで病気も見つかり、この先今の仕事を続けていけるのか?と考えました。
長年受講を悩み続けていましたが、今がチャンスだと思いました。
どの業界も厳しいですが、無店舗でのお菓子販売は経済的にも体力的にも、かなり厳しくお菓子の販売は諦めようかと思い悩んでます。
体にあまり負担無く、日持ちがする物の方が自分的には作りやすいと感じ、今は要冷蔵ですが粒マスタードを販売してますが、常温で流通させる方法を知りたいと思います。
菓子製造許は、友人の使用していない厨房を間借して取得しております。
ケチャップや、ジャム、発酵調味料、ジンジャーシロップを自宅用で作りますが、それらを製造販売できたらと思っております。
許可を取る施設は、自宅を改装するのか、借りるか、まだ迷っておりますが、良い方法を伝授頂ければと思います。
よろしくお願いいたします。」
Kさんは、今後の働き方を考える中で、お菓子の販売自体をやめようかと悩んでいらっしゃいました。
ただ、私はお話を聞いていて「これまで培ってきた製造技術や経験を、別の形で活かせるのではないか?」と思いました。
そこでご提案したのが、加工食品の製造販売を新たな事業の柱にすることでした。
■提案① お菓子販売から、日持ちする加工食品の製造へ
Kさんは、すでに粒マスタードなどの調味料も製造されていました。
ただし現在の商品は冷蔵での販売が必要です。
これを、適切な製造工程や殺菌技術によって常温流通できる商品にできないか。
ここが最初の大きなテーマでした。
何で「常温流通」が重要なのか分かりますか?
それは、販売方法の選択肢が大きく増えるからです。
冷蔵商品では、保管や配送、納品先の設備などに制約があります。
一方、常温で流通できる商品であれば、店舗への卸売や遠方への配送などのハードルが一気に下がるんです。
さらに、ジャムやシロップ、ピクルスなど、これまでKさんが培ってきた経験を活かせる商品化も簡単にできます。
商品のpHや水分活性、殺菌方法、など理屈を理解できれば、安心安全な商品はいとも簡単に出来てしまうのです。
「その日販売するために、その都度お菓子を作る」
という働き方だけでなく、
「日持ちする商品を製造し、継続的に取引先へ納品する」
という事業の形を目指せるわけです。
私は、Kさんにはこちらの方向性が合っているのではないかと考えました。
■提案② 加工場は借りるべき?それとも自宅を改装するべき?
次は加工場の問題です。
Kさんはすでに食品を製造できる施設を利用していましたが、今後本格的に加工食品事業を展開するにあたり、新たな加工場をどう確保するか悩まれていました。
選択肢は自宅の一部を改装するか、別の施設を借りるか。
そこで私は、まず自宅の一部を加工場として利用できないか検討することをご提案しました。
理由は、固定費です。
事業を始めるとき、売上がいくらになるかはまだ分かりません。
しかし、家賃は売上がゼロでも毎月発生します。
特にこれから商品を開発し、販売先を増やしていく段階では、できるだけ固定費を抑えることが重要です。
もちろん、自宅の改装にも費用がかかります。
営業許可を取得するためには、シンクや床、換気設備など、施設の状況に応じて整備が必要になります。
そこで今回の提案書では、必要になりそうな設備や工事についても具体的に整理しました。
加工食品を作る技術だけでなく、それをどこで製造し、どれくらいの費用で事業を始めるのか。
ここまで考えなければ、実際の起業にはつながらないんです。
■提案③ どの営業許可を取得すればいいのか?
そして、もう一つ重要なのが営業許可です。
Kさんは、今後ジャムや調味料、シロップなど、さまざまな加工食品を販売したいと考えていらっしゃいました。
しかし、食品は製造する商品や製造工程によって、必要な営業許可が変わります。
今回の提案書では、菓子製造業や密封包装食品製造業などを候補として挙げ、どのような施設を目指すべきか整理しました。
ただし、必要な許可は商品の性質や製造方法、販売形態などによって判断されるため、最終的には管轄の保健所への確認が必要です。
例えば、せっかく加工場を完成させても、希望する商品を製造するための許可が取得できなければ意味がありません。
だからこそ、私はいつも「何を作りたいのかを考えてから、必要な加工場と営業許可を検討しましょう」とお伝えしています。
とにかく順番が大事なんですよ。
■提案④ 作れるようになるだけでは、事業は成功しない
さらに今回の提案書では、パッケージデザインや販売に必要なスキルについてもお話ししました。
食品が作れるようになっても、それだけでは売上にはつながりません。
商品名を考え、ラベルを作成し、価格を決め、販売先を見つける。
こうした仕事も必要です。
例えば、商品のパッケージデザイン。
最初はプロのデザイナーにお願いする方法もあります。
ただし、その後の表示内容の変更や印刷のたびに外注費が発生するのは、事業を続けるうえで負担になります。
そこで、ご自身でもデザインデータを扱えるようになることをお勧めし一人起業プログラムを受講することになりました。
商品は作って終わりではありません。
改良したり、新しい商品を追加したりしながら、事業を育てていく必要があります。
そのためには、製造技術と同じくらい、事業を運営するための知識が大切なんです。
■個別相談後、Kさんには具体的な提案書をお渡ししました
今回、Kさんとの個別相談を終えたあと、実際に提案書を作成してお渡ししました。
この中では、
– 今後、製造販売を目指す加工食品
– 加工場を確保する方法
– 取得を検討すべき営業許可
– 習得するべき殺菌・保存技術
– パッケージや販売の仕組み
– これから取り組むべき具体的な行動
といった内容を整理しています。
もちろん、今回の提案がすべての方に当てはまるわけではありません。
すでに飲食店を経営している方と、これから初めて食品を販売する方では、必要な準備も違います。
自宅で小さく始めたい方もいれば、本格的な加工場を作りたい方もいらっしゃいます。
だから私は、個別相談では、その方の現在の状況や希望を伺いながら、具体的な事業の進め方を一緒に考えるようにしています。
■「何を作るか決まっていない」という方でも大丈夫です
よくある質問に、「まだ作りたい商品が決まっていないのですが、相談してもいいですか?」
全然大丈夫です。
むしろ、商品が決まっていない段階だからこそ、相談してもらった方がいいんです。
自分では「これを作りたい」と思っていても、実際に製造や販売を考えると、別の商品から始めた方が良い場合もあります。
反対に、今まで趣味で作っていたものが、事業として展開できる商品になることもあります。
大切なのは、最初からすべてを決めておくことではありません。
「自分にはどんな選択肢があるのか?」を知ることです。
今回のKさんも、7年間も受講を検討されていました。
しかし、個別相談でこれまでの経験や悩みを整理することで、今後の事業について具体的な方向性を考えることができました。
悩んでいる間に何年も経ってしまう。
これは、起業や商品開発を考えている方によくあることです。
ただ、頭の中で考えているだけでは、なかなか前に進みません。
一度、今の状況を整理し、具体的な方法を検討する。
それだけでも、次に何をするべきかが見えてくると思います。
■まずは無料の初級オンライン講座から!
ピクルスアカデミーでは、加工食品の製造販売に興味がある方向けに、無料の初級オンライン講座をご用意しています。
まずはこの講座で、加工食品を製造販売するための基本的な知識を学んでいただき、その後、希望される方には個別相談を行っています。
「自分にはどんな商品が向いているのか?」
「自宅で加工食品を製造できるのか?」
「必要な営業許可は何なのか?」
「今の仕事を続けながら、新しい事業を始められるのか?」
そんな疑問をお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
まだ何も決まっていなくても構いません。
これまでの経験を活かして、これからどんな事業ができるのか。
一緒に考えていきましょう!
それでは!

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