卒業生インタビュー/岩本友理さん【「料理を作る」から「商品を届ける」へ 】

社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー

久しぶりに卒業生にインタビューを行ったのでご紹介いたします!

今回紹介するのは東京墨田区でラザニア専門店とゲストハウスを運営する岩本さんです。
岩本さんは2023年11月に受講をされました。あれから2年半の軌跡をお話し頂きました。

【「料理を作る」から「商品を届ける」へ ——ゲストハウスとラザニア専門店「Lokanta」が歩んだ、学びの軌跡】

ゲストハウスの運営と、ラザニア専門店「Lokanta」の経営をしている岩本友理さん。

ゲストハウスとラザニア専門店「Lokanta」経営。2023年に受講し2年半でどう変わったのか伺いました!

東京都墨田区でゲストハウス「墨田長屋」を経営
ロカンタも移転を機にゲストハウス内に併設。口コミ評価も10点満点中9.6点と超高評価。

口コミを見ても岩本さんの接客や部屋の清潔さに大満足の意見が大半を閉める

かつてはゲストハウス運営のみを行っていた彼女が、移転を機に本格的な飲食店経営へと舵を切った際、自身の料理を「商品」として確立するために選んだのがピクルスアカデミーでした。

「料理は好きだが、ビジネスとしての形がわからない」。

そんな悩みを持つ料理人は少なくありません。
今回は、講座で学んだノウハウを活かし、自身の料理を「商品」にした岩本さんにインタビューを行いました。

◆「食」を通じたコミュニケーション —— Lokantaの始まり

【椋木】
今日はお時間をいただきありがとうございます。
まずは改めまして、現在の事業の形について聞かせてください。
「Lokanta」とゲストハウス、二つの事業を並行されていますが、もともとはどのような経緯でこの形になったのでしょうか?

【岩本】
こちらこそ、ありがとうございます。
もともと私は以前の場所でゲストハウスを運営していました。
ただ、移転を機に、以前から並行して活動していた飲食のプロジェクトを一つに統合したんです。
現在は主人と二人で協力しながら、ゲストハウスの中にラザニア専門店「Lokanta」を併設する形で運営しています。

【椋木】
移転という大きな転機に、これまでバラバラだった活動を一つに集約させたのですね。
その中で「ラザニア専門店」という選択をされたのは、どういった理由なのでしょうか?

【岩本】
そうですね。
昔から家族や友人に振る舞う料理の中で、一番反応が良かったのがラザニアだったんです。
ラザニアって、誰かとシェアして楽しめる感じもありつつ、日常の食事にもなる魅力も兼ね備えていますよね。
そんな所が、私が大切にしたい「食を通じて人と繋がる」というコンセプトにぴったりでした。
それに、私のバックグラウンドである「旅」と、世界の料理というテーマを掛け合わせたら、他にはない価値が出せるんじゃないかと思ったんです。

◆単なるレシピではなく「ビジネスとしての視点」を求めて

【椋木】
なるほど、「ラザニアで人と繋がる」というストーリーがLokantaの軸になっているのですね。
では、ピクルスアカデミーを受講しようと決めたきっかけは何だったのでしょうか?

【岩本】
当初は本当にシンプルで、「お店でピクルスのような保存食品を作って並べたい」という思いからでした。
でも、いざ自分で作って売ろうと考えた時に、突き当たったのが「安全性」と「ビジネスのルール」という壁だったんです。
料理は作れても、それを商品として市場に出すための知識が、自分には圧倒的に欠けていると痛感しました。

【椋木】
確かに、料理人としての腕と、食品加工業者としての知見には大きな隔たりがありますよね。
受講を通じて、そのあたりの問題は解決できましたか?

【岩本】
全て解決できました。
受講前は「美味しいものを作ること」という料理人の視点しか持っていなかったのですが、講座を通じて「料理をどうやって商売(マネタイズ)に変えていくか」という、経営者の視点を持てるようになりました。
特に、成分表示や衛生管理のルールを学んだことで、自分の作ったものを自信を持って「商品」として送り出せるようになったのは大きな変化です。

◆感覚の料理から、理論に裏打ちされた「商品開発」へ

【椋木】
「美味しい」だけでなく「安全」も証明できる様になったという事ですね。
講座の中で、特に「これは学べてよかった!」と感じる部分はありますか?

【岩本】
やはり、加熱時間や中心温度といった「自分で安全性を判断するための指標(製造基準早見表)」ですね。
これまで料理は「感覚」で作るものだと思っていましたが、基礎的な判断軸が身についたことは大きな自信になりました。
「何度で何分加熱すれば安全か」という理論が分れば、ほとんどの料理を自分の判断で商品化できる、という椋木さんの理論は正にその通りだと思います。
レシピだけでなく、安全性を担保する「理論」を学べたことが、一番の収穫でした。

◆卸売への挑戦と、直売所での新たな一歩

【椋木】
微生物の理論がわかれば、商品開発の幅も一気に広がりますよね。
実際、今はどのような形で商品を展開されているのでしょうか?

【岩本】
ピクルスやグリーンカレー、そして看板商品のラザニアを商品化し、地元の小売店への卸売りをしています。
ありがたいことに「わくわく広場」さんなどからのお声がけもいただいていて。
ただ、こうした場所で販売するには厳しい基準がありますが、講座で学んだ知識を活かして、成分表示を含めそうした基準をクリアしています。

【椋木】
お店で提供するのと、パッケージ化して卸すのとでは、求められる役割が違いますもんね。
実際に準備を進めてみて、どう感じていますか?

【岩本】
全く別物だと痛感しています。
でも、講座で学んだ明確な判断軸があるからこそ、不安はありません。
「これで本当に大丈夫なのか?」と迷う事が殆ど無くなり、その分、レシピ開発に集中できるようになったのは非常に大きいです。
お店に来ていただくお客様はもちろん、遠方の方にも手に取っていただける商品は、事業の安定にも繋がりますから。

◆「料理人」から「経営者」へ —— 目指す未来

【椋木】
昨年は黒字化も達成されたとのことですが、事業が軌道に乗ってきている今、改めて感じる手応えはありますか?

【岩本】
そうですね、地元のイベント出展などで認知度が上がり、季節の行事では予約もいただけるようになりました。
「安心してお届けできる商品」を増やせているという実感が、何よりのモチベーションになっています。

【椋木】
素晴らしいですね。
では最後に、これからの展望を教えていただけますか?

【岩本】
まずは今以上に地元の店舗への卸売を成功させて、それを実績としてさらに販路を広げていきたいと思っています。
上級編講座では本当に様々な商品が作れる様になるので、お客様に喜んでいただける商品をもっと増やしていきたいですね。
料理人としてだけでなく、Lokantaの味をより多くの食卓へ届けられるよう、これからも頑張ります!

【椋木】
料理の腕に「安全性の担保」が加わることで事業はこれほど力強く展開できるんですね。
これからの「Lokanta」のさらなる挑戦が非常に楽しみです。本日はありがとうございました。

岩本さんへのインタビューを通じて印象的だったのは、「受講前と後で、料理を見る目が変わった」という言葉です。

多くの飲食店オーナーが陥りがちな「美味しいものを作る」という職人的な視点から、「安全で、安定した品質の商品を作り、届ける」という視点に切り替わった事で、これまでの「料理」を「加工食品」としてどうやって世に出すかが考えられる様になったそうです。

ご自身の料理をより広い市場へと届けていくその姿は、これから食品加工や商品開発に挑戦しようとする多くの料理人にとって、ひとつの理想的な道標になるはずです。

これからのLokantaが、地域の方々の食卓をどう彩っていくのか、一ファンとしても心から楽しみにしています。

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