卒業生インタビュー

2019年に開始したピクルスアカデミーの受講生が2025年に1,000名に達しました。これを記念して、卒業生の皆様に受講前と受講後の感想をインタビューしてきました。どうぞご参考になさって下さい。

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地域おこし協力隊から「リピート率90%超」の酵素風呂経営者へ/浜野雅子さん (上級編受講)

地域おこし協力隊から「リピート率90%超」の酵素風呂経営者へ/浜野雅子さん

社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー

地域おこし協力隊員として活動した後、山梨県で酵素風呂とカフェ事業を立ち上げた浜野雅子さん。高いリピート率を誇る一方で、地方特有の集客や許認可の壁に直面してきました。事業開始の動機から、今後の収益改善、そして発酵食品の商品化という新たな挑戦まで、そのリアルな道のりを伺いました。

たった一人で事業を立ち上げ運営をしている浜野雅子さん

◆起業の動機と公衆浴場法の壁

【椋木】
以前は地域おこし協力隊員として活動されていたとのことですが、退任後に事業を始めようと思われたきっかけは何だったのでしょうか。

【浜野さん】
シンプルなんですけど、私が酵素風呂が大好きで一生入りたいなと思ったところから、「じゃあ作っちゃえ」という(笑)

【椋木】
そんな単純で理由であんな施設を作り上げてしまうのは凄いですよね(笑)事業立ち上げ時に最も苦労されたのはどの様なものがありますか?

【浜野さん】
やはり許認可です。特に酵素風呂に必要な「公衆浴場法」の許可取得には、本当に苦労しました。山梨県では前例がないこともあってか、許可が下りるまでに半年以上待たされました。その間、食品衛生許可(惣菜製造業など)の準備も進めていましたが、公衆浴場法の問題で営業を開始できない状態が続きました。

酵素風呂に必要な「公衆浴場法」の許可、飲食スペースに必要な惣菜製造業や菓子製造業なども併せて取得。

浜野さんの活動を追ったTV特集。メディアを使って効率よく知名度を上げている

【椋木】
食品製造の許可の方はどうでしたか?

【浜野さん】
製造業の許可については酵素風呂の件を乗り越えた後だったこともあり、とてもスムーズに取得する事ができました。

◆「本当に受講して良かった!」素人でも出来る、という自信がついた思考法

【椋木】
そうした行政手続きの苦労もありながら、当講座を受講されて、事業への取り組み方に変化はありましたか?

【浜野さん】
もう、全体的な考え方が革命的に変わりました! 精神的にもめっちゃ生かされたんですけど、特に椋木さんがサンドイッチの販売を始める時のお話が私の中では革命的でした!

【椋木】
え??何話しましたっけ?

【浜野さん】
萌え断サンドイッチをテレビでみて「これだ!」と思った次の日には、飛行機で東京に行きそのお店に開店から閉店までずっと居座って作り方を見て覚えて、日帰りで山口に戻って忘れないうちに材料を揃えてその日の夜中に完璧に再現して、翌週には販売を開始した、という話です!

【椋木】
あー!あれですね(笑)どうせ聞いても教えてくれないだろうと思って、客のふりしてずっとキッチンの中の作り方見てたんですよ(笑)動画撮っても何か言われるだろうから、とにかくずっと見て頭に焼き付けたんですよ。

【浜野さん】
そのお話を聞いた時に、何か始める時には「専門知識が必要だ」という思い込みが消えて「あ、そうやって考えれば何でもできちゃうな」ということに気づいて衝撃を受けたんです。

【椋木】
考え方に感銘を受けてもらっていたとは知りませんでした(笑)

【浜野さん】
ええ、もうまさしく! 先生のピクルスの話もそうでしたけど、「あ、そっか、そうだよな」っていう気づきみたいなのがこれ以外にも凄いあって。加工食品の知識もそうですが、この気づきを得られた事も本当にこの講座を受けて良かったなって思った所なんです。起業家としての「自信」と「思考法」を頂いたと思っています。

◆現在の事業状況と強み・課題

【椋木】
素晴らしいお言葉、ありがとうございます。さて、現在の経営状況ですが、酵素風呂の利用客は平日4〜5人、土日7〜8人でリピート率が90%を超えると伺いました。今後は、この高いリピート率を活かした集客と新規の顧客開拓が課題ですね。

【浜野さん】
そうですね。リピート率は高いものの目標値に達していない事が課題です。山梨県民は口コミ文化が強く、知ってから来店するまでに半年など時間がかかるという地域特性もあります。

【椋木】
リピーターの呼び起こしには、Instagramよりも「LINE公式アカウント」が非常に有効です。私のお店でも受講生のお店でも、LINEで新商品のお知らせをするだけでインスタより圧倒的に集客できている事実があります。ぜひ検討してみてください。

【浜野さん】
ブロックはされませんか?

【椋木】
LINEでスタンプカード機能があり、それを利用しているとブロックされる数は圧倒的に減ります。通知オフはされますが、ブロックはそんなには無い印象ですよ。

【浜野さん】
なるほど。ブロック率を心配していたのですが、それであればやってみます!

【椋木】
そういえば酵素風呂の経営ってコスト面はどんな感じなんですか?固定費など高いんじゃないですか?

【浜野さん】
いえ、それが真逆で。家賃は月1万円と非常に安く、酵素風呂自体も自然発酵熱を利用するため電気代などはかかりません。この低コスト構造は当店の大きな強みです。

【椋木】
へ〜!!固定費がそれであれば損益分岐点はかなり抑えられて良いですね!!

【浜野さん】
はい!それはかなり実感しています!

◆集客戦略と価格設定の課題

【椋木】
今後の収益向上のための戦略として、どのようなことを考えておられますか?

【浜野さん】
客単価を上げるため、今後は5,000円から1万円程度の高付加価値なセットプランを導入したいと考えています。また、バレルサウナやよもぎ蒸しを追加し、トータルで美容と健康に触れられる施設へのリニューアルも計画中です。男性客ターゲットにバレルサウナは作ったのですが、うちのお店と男性とは親和性がないと言う事が分かったので、サウナも女性向けの美容サウナとして展開し、酵素風呂とのセットプランを強化したいです。

男性利用のニーズがない事がわかり、バレルサウナも女性専用に変更。路線変更をするのは事業をする上で当たり前のこと。

【椋木】
その戦略には賛成ですね。特に地方では、価格設定の工夫が重要になります。単一価格にせず、複数の価格帯のコース、例えばベーシック、スタンダード、プレミアムなどを設定した方が平均単価も上げやすくなるんです。

【浜野さん】
やはり複数のコースがあった方が良いのですね。お客様が迷ってしまうのでは、という懸念もありました。

【椋木】
携帯の契約プランくらい複雑になると話は別ですが、この程度の選択肢であれば全然大丈夫です。お客様が来てくれる「フック」は絶対多い方が良い。フック(売り)が多ければ、それだけ集客の窓口が広がり、まずは来店してもらう機会が増えます。

◆発酵食品の商品化

【椋木】
今後は発酵食品の商品化も検討されているそうですね。

【浜野さん】
はい、道の駅などでの販売を見据えて、麹シリーズなどの発酵物を活用した商品開発を検討しています。現在は惣菜製造業の許可を持っていますが、商品展開のために密閉包装製造業の取得を目指しています。講座で頂いた殺菌についての早見表はその通りに処理をするだけで商品化出来るので、その安心感たるや何事にも代えがたいですね。椋木さんがおっしゃったようにレシピの価値は二の次だという意味がよくわかりました。

【椋木】
発酵食品となると、菌を生きたまま流通させるかどうかがポイントになりますね。

【浜野さん】
まさにその点について相談したいと思っていました。菌を生きたまま流通させるべきでしょうか?

【椋木】
菌は60度で失活するため、生きたまま提供するなら、冷蔵で賞味期限を短く設定するしかありません。加熱殺菌をすれば常温での流通も可能ですが、その場合は酵素としての効果のみを謳うことになります。これは浜野さんがどういった商品にしたいかによりますね。

【浜野さん】
なるほどー、そうなんですね。どっちにするか考えないといけないですね。

【椋木】
まぁいずれしろ、浜野さんはその行動力と前向きな姿勢があれば大丈夫な気がしますよ(笑)本日は貴重なお話をありがとうございました!

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