第1回ピクルスアカデミー終了しました!
12月7日〜12月9日に第一回ピクルスアカデミーを開催いたしました!
私自身も初めての講義となるので、本番が始まるまでの一週間緊張でほとんど眠れませんでした。
準備も絶対に抜けがないように何度もチェックをし、無事本番を迎え3日間を終える事ができました。
今回は5名の方が受講され、2〜3日間缶詰になってみっちり加工品について学ばれました。
短期間ではありますが、加工品の製造販売に必要な知識は習得できたのではないかと思います。
私自身が全くの無知の状態から加工品製造を始めており、今思い返すと「なんであんな無駄なことに時間をかけていたんだ」という後悔が多くあるので、
マニュアルはこれさえクリアすれば加工品は簡単に製造販売ができる、というものにまとめています。
お渡しするピクルス製造工程表にはピクルスの作り方の他に工場の設立や細菌検査、保険の加入やJANコードの取得などなど①〜⑥項目に分かれており、
必ずその順番で取り掛かるようにお伝えしています。
理由は一番効率が良く、最短で商品の販売が実現できるからです。
私はこれを全く知らない所から始めたので1年も費やしてしまいました。
このマニュアルにはあの時これを自分が知っていればどれだけ助かっただろうというものになっているので、
講座中も受講生の方々の集中力が凄くテキストがメモで真っ黒になっていました。
そして必須の授業である、マーケティング講座。
作るのは簡単です。それを売れる商品にするために必要な事が山程あるのです。
4年前に山口県萩市という片田舎で生まれた萩野菜ピクルスが何故今では全国で取り扱われているのか、
どのように知名度をあげていったのか、なぜ営業にいかず取引の依頼がくるのか、
などここに至るまで私がどのような失敗をし、どう改善し、どう売上を伸ばしていったのかを
包み隠さず文字どおり全てお話しいたしました。
受講生のみなさんは目から鱗だとおっしゃっておりましたが、決して私だったからできたという内容ではありません。
とにかく失敗をして、原因を分析してじゃあ次はこれ、次はこれ、次はこれ、と施策を次々と実践していっただけなのです。
当然ですが、これをしたら必ず売れるなどとは言えません。保証もできません。
しかし、これらは必ずやっておかないと絶対に売れない、という事をまとめています。
とても濃い初日を過ごされた受講生のみなさんは、私の知らない所で夜に懇親会を開かれたそうで固い結束がが生まれ、
翌日の調理研修前に「第1期生は「長州ファイブ」と名付けます!」と突然告げられポカーンとしてしまいました(笑)
調理研修では実際に萩野菜ピクルスを作って頂きます。
最初はピクルス液の作り方です。レシピの考え方、商業用のピクルス液は一度にどのくらいの量を作り、保存をしたら一番効率がいいのか、を説明しながら実践します。
野菜も萩野菜ピクルスの場合どのくらいの量を仕入れているのか、またピクルス1本あたりの原価率、利益率を全て公開して、各自のビジネスの月商、年商目標の指針にして頂きます。
受講生の中にはすでに試したい調味料や野菜を持ち込んで、試作をどんどん作っておられました。
煮沸をしてピクルスの完成です。
こちらが受講生の方々が作った試作になりますが、作り方をマスターしているのでこれから商品化に向けてマニュアル通りに動かれる事でしょう。
今回は写真撮影講座、画像編集講座の方もいらっしゃったのでその方には3日目に実際に商品撮影をして頂きました。
その写真がこちらです。
十分なクオリティーに仕上がっていると思います。
こちらは機材なしで自然光のみ、カメラはiphoneで撮影したものに画像編集を施したものです。
レフとしてコピー用紙数枚使っただけです。
撮影講座ではライトなどの機材あり、なしの撮影の仕方を学んで頂きます。
もちろん一眼やライトがあったほうが、より綺麗で質も統一されたものが撮れますが、要は自分がどこを合格ラインに置くかが重要です。
その判断基準はそれぞれの「資金」と「時間」を天秤にかけ、みなさんが判断する事です。
この授業では資金や時間がない場合でも、外注に出さず自分で出来る技術を学んで頂きます。
今回受講された方は茨城県、静岡県、石川県、兵庫県、タイのバンコクから遠路はるば萩市にお越しくださいました。
そして受講理由も様々でみなさん何かしらの危機意識のなか受講を決断されたようです。
12月はあと10名ほどが受講されますが、こちらも殆どが県外の方です。
1月からは山口市で開催する事になりましたので、新幹線も通っており少しは交通の便が改善されたと思います。
これから起業を考えている方、現状を何か打開したい方、加工品を自社で製造してみたい方は是非ご検討ください。