キッチンカーで起業したい人達の勘違い

受講生の中でも多いのが「キッチンカーで起業をしたいです」という意見。

具体的に考えてキッチンカーという選択をしている方は話していて直ぐ分かるので「どうぞどうぞ」という話になるのですが、中でも多いのがキッチンカーをよく理解していないのにキッチンカーで起業をしようとしている人です。

話を聞いていると「それキッチンカーにする必要なくない?」という結論になる事がほとんどなのです。

キッチンカーで起業したいという相談はよく受けますが、殆どがキッチンかーが必要ない方ばかり。これは受講生の手作りキッチンカー

キッチンカーはスモールスタートで起業に挑戦できる代名詞の様に捉えられがちですが、普通にめちゃくちゃお金かかります。

大体ですが、まず車両代金に約200万円以上、仕込みをする加工場の物件の準備に100万以上、その他諸経費など含めると想像以上にまとまった資金が必要になります。

まず、キッチンカーが必要になるケースはキッチンカー内で調理をする場合のみです。

この調理の工程数によってキッチンカーの給水タンクの容量が変わってきます。

40L…調理が1工程。提供メニューは1種類

80L…調理は約2工程。提供メニューは数種類OK

200L…調理は複数工程。仕込みもOK(※NGの自治体もあり)提供メニューは数種類OK

この工程というのは野菜を切るのも1工程、食材を容器にいれるというのも1工程とカウントされます。

皆さんがイメージしているのは恐らく殆どが200L規格のキッチンカーです。

キッチンカーで起業すれば安く始められるわけでは全然ない。製造許可を取得した加工場を持っている方が最強。いずれにしろ加工場は必要になる

キッチンかーで行う調理工程数によって用意しなければならない排水設備が40L、80L、200Lと変わってくる。皆さんが想像しているキッチンカーは200L規格。

このキッチンカーを用意しようとすれば莫大な資金が必要になります。

40L、80Lのキッチンカーでは車内での仕込みができないので、仕込み用の物件を借りる必要があります。

先にも書いた様にキッチンカーが必要になるのは車内で調理をする場合のみです。

つまり、出来上がった商品を売るだけであればキッチンカーは必要ないのです。

イメージし易い例で言うと、パンの移動販売や弁当の移動販売です。

あれは加工場で作った商品を車に乗っけて販売しているだけなのでキッチンカーは必要ないのです。

厳密に言うと「移動販売の届出(※自治体によって名称は変わります)」が必要になりますが、これは営業許可ではないので審査もなく紙を一枚提出したら終わりです。

お金もかかりません。

これが一番多い「キッチンカーで起業をしたい人達の勘違い」です。

他所で売りたいだけであれば、加工場で商品を容器にいれて完成させてしまえばキッチンカーでなくても別にどこでも売っていいのです。

皆さんが取得しなければならないのはそうざい製造業や菓子製造業といった「製造許可」です。

「製造許可」は読んで字の如し「製造をする許可」なので、販売する場所については一切触れられていないのです。

販売する許可まで申請制度になったら保健所はパンクしてしまいます。

問題なのはその商品は安心安全な物なのかという事であって、どこで売るのかは関係ないのです。

「製造許可を取得した加工場を持っている」というのは食品に携わる商売をする上で謂わば最強の状態でなのです。

だってその製造許可の範囲内であれば何作ったっていいんですから。

そうざい製造業であれば弁当や唐揚げ、和物、カレー、サラダなどあなたが惣菜と聞いて思い浮かべるものは全部作って良くて、しかも容器にさえ入れておけば何処ででも売っていいんですから。

車で人が集まっている所に行って売ってもいいし、マンションに行って昼に駐車場で売ってもいいですし。

もちろんその場所の管理者に許可はもらわなければなりませんが、そんなのは連絡一つ入れれば済む話です。

移動販売先で飲み物を提供したいのであれば、自分で作ったコーヒーなどをポットに入れてテーブルの上に置いてお客様に注がせればいいのです。

これを私たちが注いだら1工程とみなされ即キッチンカーの飲食店営業許可が発生するので、お客様にやってもらう分には許可はいらないのです。

コンビニで自分たちでコーヒーなどを作らされるのはこの仕組みです。

このように皆さんがキッチンかーが必要だと思い込んでいる事でも、自分がやりたい事と照らし合わせてみると必要ないことも多々あるのです。

「製造許可を取得した物件を持っている」というのは皆さんが思っている以上に最強な状態なんですよ。

なので、製造許可は今後作る可能性がなくても取れる製造許可は取っておいたほうが絶対に良いです。

そうざい製造業、菓子製造業、密封包装食品製造業、この3つはマストで取っておきましょう。

それでは!

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