何故あなたのお店には人が来ないのか?
社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー
昨日の事前面談は神奈川県某市の飲食店の店長様と行いました。
この方のお悩みは店舗の売上を上げたいが、自分の中では思いつく手段を全てやり尽くしてもう何をやったら良いか分からないとの事でした。
この方がおっしゃるには、来店者数が10人にも満たない日があるらしく、お店が狭いからか?もしくは商品に問題があるのか?など原因になりそうな要因がいくつもありすぎて、何が本当の原因なのかさっぱりわからないというものでした。
まず、事前にヒアリングをおこなっていたので、お店のHPを確認し、SNSをチェックしました。
すると驚くことに商品のレベルは非常に高く、「これうちを受講する必要あるか?」と思ってしまうほどのものだったのです。
商品の見た目やメニュー構成、写真の撮り方なども特に問題はなし。
では立地はどうか?
この方のお店は駅からも近く、人通りも良しの好立地。
なんでそんな場所で来客が10人以下なの?と思い今度はGoogleマップで現場の写真を見てみると、すぐに答えが分かりました。
何の店かさっぱりわからない。
何を売っている店なのかさっぱりわからないのです。
お客様にお店に来てもらう為には、まず誰をターゲットにするかを決めなければなりません。
ターゲットを選定する手法は山ほどありますが、今回はお店の「強み」を分析して選定する手法をとりました。
このお店の「強み」は、人が店前をバンバン通るという好立地です。
つまり選定されるターゲットは「店前を通り過ぎる地元の人々」になります。
次に仮説を立てます。
「商品には問題がない、お店の規模も問題がない、お店の前は人がバンバン通るのに、お客様が入ってこないのは、何を売っているお店か分からないからじゃないか?」
そしてこの仮説が正しいのか検証します。
ターゲットは「店前を通り過ぎる地元の人々」なので、SNSは今の所必要ありません。
行う施策は、「店頭に商品を並べて何を売っているお店なのかを通り過ぎる人々に分からせる」となります。
実はこれ、私が山口市の商店街にお店を出したときに行った施策と全く同じなのです。
↓実際に萩野菜ピクルスでやった時の写真

商店街にお店を出した理由は、既存の店舗が住宅地の奥地にあり立地条件は最悪なのにサンドイッチは飛ぶ様に売れていたので、人通りが多けりゃもっと売れるだろうと考えたからです。
商工会議所に商店街の平日と休日の人の通行量データがあるか問い合わせ、これなら勝負ができる!と思い意気揚々と出店。
しかし、いざ開店してみたら全くお客さんが入って来ない。
店の前はバンバン人が通るのに、お客さんが全然入ってこないのです。
何故だ?何が原因だ?
と意味がわからず一週間が過ぎ、二週間が過ぎ…
これはマズいと思い、ある時商店街の端から端まで歩いて自分のお店を見てみました。
商店街にはカフェが何軒かあり、そこにはお客さんが入っているのにうちには入ってない。
うちのお店は外観は完全にカフェです。
私はカフェが作りたくてお店を出店した訳ではなく、サンドイッチを売りたくて出店したのです。
強みであるサンドイッチが売っているお店として全く認識されていない事に初めて気づき、すぐに冷蔵ショーケースを店頭に出しサンドイッチをずらりと並べたのです。

サンドイッチのお店だと認知させる為に、冷蔵ショーケースを店頭に配置。

ショーケース前に人だかりができ、5〜60個が一瞬で売れていった
すると、その日から冷蔵ショーケースの前で人が立ち止まるようになり、それを見た他の人も立ち止まり人だかりができ、あっというまに売り切れてしまったのです。
商店街をブラブラ歩いている人がお店にフラッと入るという行為は実は結構ハードルが高いのです。
何を売っているか分からない店なら尚更です。
なので、この商店街のお店ではお客様は店頭のサンドイッチを買い物かごにいれ、店内にはお会計をする為に入るという動線ができ、ついでに飲み物が欲しい人は買っていくというお店になりました。
実は店内で飲食をする人は殆どいませんでした。
つまり、面談者のこの方も恐らく同じ状況だと思い、この事を提案しました。
すると、この方のお店もマルシェやイベントで出店した時には人だかりができて一瞬で売り切れているそうで、お店になったら売れてないのはこれが原因かもしれない、との事でこれを検証することになりました。
私は売上が思い通りにならない時は、うまく行くまで仮説検証を繰り替えし続けます。
思いついたことは取り敢えず試して、効果を測定するのです。
それ以外に成功に近づく術がないと考えているからです。
私自身が小さいお店から今の様な規模の店舗にするまで成長をさせた経験があるので、同じ立場や境遇の方達の悩みは一通り経験しているという自負があります。
なので、今回の様なアドバイスができるのも自分自身で仮説検証を何度も繰り返した経験値があるからに他なりません。
絶対儲けさせます、なんて口が裂けても言えませんし、たかだか一度の仮説検証でうまく行くとも到底思えませんが、一度の面談が何かのきっかけにはなるかもしれませんので、遠慮なくどんどん利用してもらえればと思います。
それでは!

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