マーケティングをしないとお客は来ないし、商品も売れない
自分の商品やサービスを売って稼ぐという事
商売というのは「商品を作る」事と、「商品を売る」ことの2つで成り立っています。
どちらが大事かと聞かれれば、どちらも同じ最重要項目です。
当然ですが、商品は作ったからといって自動的に売れる訳ではありません。
見栄えやデザインが良ければ売れる、味が美味しければ売れるという単純なものでもありません。
では何が必要になっていくかというと、「マーケティング思考」です。
一にも二にもマーケティング思考が重要
マーケティングという言葉の意味は広義の意味でも狭義の意味でも、「作ったものを売る為の一連のプロセス」と理解しておけば良いと思います。
形式ばった言い方をするなら、以下の様に定義づけることが出来るでしょう。
- 市場調査: 顧客のニーズや競合の状況などを把握する
- ターゲット設定: どのような顧客層に価値を提供するかを決める
- 製品・サービス開発: 顧客のニーズに応えるものを作り出す
- 価格設定: 顧客にとって価値があり、かつ自社の利益も確保できる価格を決める
- プロモーション: 製品やサービスの存在や価値を顧客に伝える
- 流通: 製品やサービスを顧客が手に入れやすいように届ける
- 顧客関係管理: 顧客との良好な関係を築き、リピーターになってもらう
要は、「商品のニーズがあるのか調査をして、具体的に誰が求めているのか、その人達にどうやったら刺さるのか、価格はどのくらいに設定して、認知させる為にどのような手法を取るのか、そしてどこで販売するのか」という作って売るまでのプロセスを全て考えなさい、という事です。
冒頭に書いた「商品は作ったら売れる訳ではない」というのは、このマーケティングのプロセスを全て考えて実行しないと商品は売れないという意味なのです。
100人いたら100通りあるマーケティング
さて、ピクルスアカデミーの主催者である萩野菜ピクルスは、このマーケティング思考で売上を伸ばしている会社だと言っても過言ではありません。
何故そう言い切れるのかというと、私自身が加工品製造も飲食店運営も講師業も人生で一度もやった事がない未経験者だからです。
つまり、ベースとなる業界の知識や経験が全く無いので、人に「これが欲しい、ここに行ってみたい」と思ってもらえるよう人間の行動心理にアプローチする事で売上を伸ばして来たのです。

これまで様々な企業と取引をしてきました。実績がなくても商品を売る事は出来るのです。
私はこれまで「萩野菜ピクルス」「萩野菜ピクルスカフェ」「ピクルスアカデミー」の3つの異なる業種にマーケティング思考を用いて事業を成長させていきました。
業種で分けると「物販」「飲食店」「講座」と全て異なる業種ですが、「お客様に自分のサービスを選んでもらう」という点ではやる事は同じなのです。

2014年当時のピクルスの販売していた3坪の店舗。この時は物販のみのマーケティング思考で戦略を立てていました。

2020年全くの未経験からカフェを開業。どうやったらお客さんが来たいと思うお店になるのかをマーケティング思考で戦略を立てました。

2019年講師経験ゼロでピクルスアカデミーを開講し延べ700人以上が受講。ピクルスのような数百円の商品でも、10万円を超える講座でもマーケティング思考では考える事は全く同じです。モノ、サービス、ノウハウなど自分に必要だと思った瞬間から人は「欲しい」という欲求が生まれます。マーケティング思考では商材に関わらず人が何を欲し、それに対してどうアプローチをかけていくのかを徹底的に考えていきます。
萩野菜ピクルスのマーケティング
そもそも弊社がピクルスを作ろうとしたきっかけは農家さんから規格外野菜をどうにかして欲しいという相談を受けたからです。

規格外野菜は形も悪く、スーパーに並べても売れ残ります。
しかし、加工品にしてしまえば形は関係ありません。
よし、ではピクルスにして販売しよう!…とやってしまっては売れないのです。
私は農家さんから規格外野菜をどうにかしてほしいという相談を受けて、そのままでは売る事が出来ないからピクルスにしようとしているのです。
この事実から「規格外野菜の再利用」「農家さんの困ったを解決する」という2つのエッセンスが抽出できます。
つまり私たちが作るピクルスは「社会貢献」に寄与していることになります。
これをそのまま商品コンセプトに掲げ、「規格外野菜を使ったピクルスで農家さんの困ったを解決している取り組み」として売り出したです。
この様に商品自体だけで勝負をするのではなく人の感情も動かし、欲しいと思ってもらえるフックを幾つも作るというのが重要になってきます。
この宣伝文句が功を奏し、販売直後から様々なメディアの取材を受け、一気に知名度を拡大する事に成功し、後にグッドデザイン賞の受賞のきっかけになりました。

これは弊社のほんの一例に過ぎませんが、人の感情を動かす方法は山の様にあります。
マーケティングとは100人いたら100通りの手法があるのです。
私たちがまず最初に目指さなければならないのは、商品を買ってもらう事ではありません。
商品の存在を知ってもらう事です。
知ってもらった後に買って頂けるのです。
買って頂いた後に美味しいと思って頂けるのです。
なので美味しいから売れるのではないのです。
美味しいという感想は最後です。
まずはその商品を認知して頂く。
これが私達が取り組むべき最初のマーケティングです。
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