知名度のない農作物や商品はメディア取材を必ず利用する事
社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー
先日の東京講座を受講された関東にお住まいのTさんは幻のフルーツと呼ばれているポポーという果物を栽培しています。
味はとても美味しく、希少性も相まって売れる時には売れるそうなのですが、あまりに大量にできるので捌き切れるほどの販路がなく、また日持ちもしないので破棄をしなければならないという状況だそうです。

Tさんが栽培している幻のフルーツと呼ばれているポポー。知名度のない農作物は必ずメディアを使って知名度を上げる事。
この現状を打破するにはやはり加工品にする方法しかない、という事で上級編講座を受講されました。
私もポポーという果物は初耳で、野菜の卸売をしていたので経験上わかるのですが、よくわからない農作物って正直あんまり売れないんですよ。
自分がお客さんだとして、どんな味かもわからない、使い方もわからないものって苺やキウイ、バナナが横に並んでたら絶対そっち買うじゃないですか。
Tさん曰く、幻のフルーツと呼ばれているのでテレビなどの取材はたまにあるそうで、その時は爆発的に売れるのですが後が続かない。
一発の打ち上げ花火状態だと売上計画も立てられません。
こういった農作物の場合は地道な知名度を上げる取り組みが大事で、まずは地元に根付かせる事を優先します。
例えば私の地元の萩市の場合、伝統野菜の「萩たまげなす」というものがあります。

取材班は市役所や観光協会に取材の問い合わせをします。その時に提案されるように関係を構築しておく事が大切です。地道な広報活動ですが、正攻法です。

萩市の伝統野菜「萩たまげなす」。伝統野菜復活プロジェクトにより今では栽培農家も増えた。メディアが取り上げやすい見た目。取材は行政と繋がっていると来やすいです。
たまげるほどデカいという茄子で、今はJAのたまげなす生産組合によって大きさの規格も定められています。
しかし、私が子供の頃には萩たまげなすなんてほとんど流通しておらず、生産している人も殆どいませんでしたが、伝統野菜を復活させる取り組みが始まり、生産農家を募り地道な広報活動の末いまでは収穫時期になると山口県中のスーパーにたまげなすは並ぶ様になりました。
見た目のインパクトから、メディア側からしても取り上げやすいネタでもあるので取材にも来てもらいやすいです。
実際、日本テレビの青空レストランから何か食材のネタはありませんか?と問い合わせがあった際は市の方でたまげなすを紹介して放送してもらいました。
あ、私は当時役所と仕事をする事が多かったのと、前職で東京のテレビ制作会社に勤めていたので流れが分かるという事でアテンド業務をよくしていました。
テレビ制作側は取材を依頼する時、市役所や観光協会などに問いあわせる事が多く、そこでいいネタがありそうだったらロケ班をするという流れになります。
なので、全国放送などで取り上げてもらいたい場合は役所関係を巻き込んだり、生産している取り組みを役所に認識してもらっておく必要があるんです。
今はSNSでバズったら触接DMを送ったりもしますが、やはり役所といい関係を築いておくのが正攻法です。
話がそれまくってしまいましたが、こういった経緯でTさんは受講をされました。
といことで以下Tさんのご感想です。
ピクルスに関して野菜の切り方から火の通し方調理器具、香辛料、調味料の銘柄、検査機器、菌の検査会社、検査の出し方、瓶に入れる際の見た目や注意点に至る売れる商品にするまでの全てを最良の状態にする過程が実に分かりやすくて驚きでした。
そして何より安心安全に作るためのポイントを徹底的に教えて頂けるので、不安な気持ちは無くなりました。
サンドイッチやフルーツサンドもどんな材料を使うのか、パンに乗せる具材の大きさや切り方、乗せる順番、生クリームの塗り方等やサンドイッチを包んで半分に切り美味しく見せるコツを目の前で実演して頂いたので分かりやすかったです。
ゼリーや飲むお酢も思っていたより簡単に商品化出来るのだと思いました。
【授業内容で驚いた事】
売れる商品にする為に特別な器具や材料を使わず簡単に煮沸殺菌する方法が衝撃的でした。
水分の抜き方はインパクトありました。
とても勉強になりました。ピクルスを簡単に作り上げてしまったのは衝撃的でした。
サンドイッチも特別に難しいものではなかったので驚きです。
【講座内容は満足できるものでした】
完璧な商品を作り上げていくには時間と労力がかかると思いますがその方法を短い時間で教えて頂けました。
しかも何から何までシンプルに。
自分で一から始めたらどの位時間が掛かったのかと思うと感動しかありません。
瓶を逆さまにして水分を抜く方法やピクルスの煮沸殺菌方法を教えて頂きとても満足出来ました。
自分で商品化出来る可能性を感じました。
ありがとうございました!
Tさんにはせっかくポポーを作っているのであれば、一種類の商品ではなく何種類も作った方が良いとアドバイスを致しました。
例えば、ジャムだけではなく、ドリンクやソース、ポポーを使ったマヨネーズやドレッシングなど、ポポー専門の加工食品群をつくり、道の駅などにポポー専用の棚をつくってもらい売り場の一角を独占する事を勧めました。
通るかどうかは別にして、こうやって売り方の提案をしてもらった方が相手も楽な時があるんですよ。
あ、そういう売り方もいいなあ、と気づきを与えるという意味でも。
それでは!

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