群馬・川場田園プラザで人気の「つる舞うピクルス」事業立ち上げ秘話/吉澤知子さん (上級編受講)
群馬・川場田園プラザで人気の「つる舞うピクルス」事業立ち上げ秘話/吉澤知子さん
社会人向け加工食品専門学校ピクルスアカデミー
飲食業を営みながら、副業としてピクルスの商品化に成功し、群馬県の人気道の駅「川場田園プラザ」でピクルスだけで月10万円もの売上を誇る「つる舞うピクルス」代表の吉澤知子さんにお話を伺いました。講座をきっかけに、独学で事業を立ち上げた吉澤さんの道のりには、多くのヒントが詰まっていました。

2022年コロナ禍に受講された吉澤知子さん。道の駅で大人気の「つる舞うピクルス」
◆事業のきっかけ:本業の合間に生まれた「暇な時間」
【椋木】
吉澤さん、本日はありがとうございます。さっそくですが、現在も給食事業をされている中で、どのようにピクルス事業に興味を持たれたのでしょうか?
【吉澤さん】
ありがとうございます。現在も妹と2人で幼稚園の給食とおやつを作る業務委託の仕事をしています。主に0歳から2歳児までの給食と、全園児の3時のおやつを担当しているのですが、全園児(約150人)のおやつを作っています。
【椋木】
すごい規模ですね!どうやってその事業を始められたんですか?
【吉澤さん】
カフェを経営していた時に商工会議所に入っていて、そこで園長先生と知り合いました 。園長先生が「0〜2歳児の給食を別にしたいけれど、なかなか業者がいない」という相談をくださり、私たちがやらせていただくことになったんです 。カフェを続けながら、給食事業もスタートしました。
【椋木】
飲食事業でしっかり収入を得ている中で、なぜこの講座に興味を持たれたのですか?
【吉澤さん】
給食事業は、おやつを作って片付けが終わると、その後の時間が空くんですよ。そこで何かできないかな、という思いがありました。また、以前から頼まれるお弁当に、漬物代わりにピクルスを入れていたんです。このピクルスを活用できないかな、と考えていたタイミングで、インスタグラムでピクルスアカデミーの広告が流れてきたんです。それが2022年のことでした。
【椋木】
なるほど。もう既にピクルスは作っていたんですね。2022年にオンラインの説明会に参加され、動画配信形式で受講されたとのことですが、この時はコロナ禍真っ只中だったのでこの講座も動画配信だけのスタイルでした。動画だけで商品化に踏み切るのは大変だったのではないでしょうか?
【吉澤さん】
正直、最初は動画だけで商品化は難しいかなと思いながら、とりあえず学んだレシピとノウハウ通りに作ってみたら本当に細菌検査がクリア出来たんです(笑)それを機に、この講座は本物だと確信して教材に沿って試作を重ねました。特に、商品の検査方法や賞味期限の設定、時間管理といった部分の情報が動画講座で得られたことが非常に役立ち、これがなければ事業化は不可能だったと思っています。
◆50万円以下で実現した加工場と驚きの販路開拓
【椋木】
加工場を自作されたと伺いましたが、どのようにして作ったのですか?
【吉澤さん】
実は、うちの庭に物置があったんです。私の父が大工なので、その物置を父に改造してもらいました。保健所の審査に通るように、テーブルと家庭用の冷蔵庫、手洗い台だけ入れて、最低限の設備で作りました。以前カフェを経営していた経験から、保健所の審査の要点は分かっていたので、費用はかなり抑えられました。父に支払ったお金はお小遣い程度だったので、資材費、機材費めても50万円いかなかったと思います。
【椋木】
お父様が大工さんというのは、非常にレアケースですね。費用がたったの50万円というのは初期投資としてはかなり理想的です。
【吉澤さん】
はい。ラッキーだったと思います(笑)
◆幸運な出会いが開いた販売経路「川場田園プラザ」

2025年『じゃらん全国道の駅グランプリ』で満足度1位を獲得した道の駅「川場田園プラザ」。年間300万人の来場者数。
制作環境が整い、いよいよ販売という段階で、どのように販路を開拓されたのですか?
【吉澤さん】
当初はマルシェでの対面販売からスタートしましたが、店舗を持つ予定はなかったので、目標は道の駅への納入でした。そんな中、川場村のマルシェに出展していた際に、以前働いていた飲食店で知り合った地元の議員さんと偶然再会したんです。
その議員さんが私のピクルスにとても興味を持ってくださり、なんとその場で「川場田園プラザ」の社長を紹介してくださったんです。その結果、社長にご紹介いただいた翌日には納入が決まり、今に至ります。本当に幸運としか言いようがありません。
【椋木】
あのTVに出まくっている道の駅ですか!?え?今あそこに納品してるんですか!?
【吉澤さん】
はい(笑)現在は、道の駅内のファーマーズとプレミアム館の2箇所に置いてもらっています。ピクルスという商材でありながら、売上は月10万円程度で推移しています。
【椋木】
ピクルスだけで、しかも1店舗だけでその売上は驚異的ですよ。特に売れ筋の商品はありますか?
【吉澤さん】
はい、「ミックス」と、地元の名産品である「こんにゃく」のピクルスが特に人気です。一方で、残念ながら萩野菜ピクルスさんで一番人気のトマトのピクルスは社長に気に入ってもらえず、今は販売できていません(苦笑)
【椋木】
トマトを売らずにその売上というのがビックリですよ…
◆ブランドとデザインへのこだわり
【椋木】
ちなみに、商品名とラベルのデザインについてもお聞かせください。
【吉澤さん】
商品名は「つる舞うピクルス」といいます 。群馬県は鶴が舞うような形をしていることから、県民歌にある上毛かるたの「つる舞う形の群馬県」という札から名付けました 。群馬県人には馴染み深い名前です 。
【椋木】
デザインも瓶に貼られたロゴも、とても洗練されていますね。

ム「ココナラ」でデザインを依頼して5万円で作ってもらったロゴ。センスがめちゃくちゃ良い
【吉澤さん】
デザインについては、私自身には難しそうだったので、プロにお任せしようと「ココナラ」というプラットフォームで依頼しました。他のデザイナーさんの作品や価格を見て、5万円で制作を依頼しました。データ制作や印刷業者との調整も外部に依頼し、プロの力を借りて良かったと思っています。
【椋木】
5万円でこのクオリティは上手な使い方ですね。
◆今後の展望と講座の価値
【椋木】
現在は給食とピクルスでしっかり収益を上げられていますが、今後の展開について何かお考えですか?
【吉澤さん】
今はもう1店舗、販売経路を増やすことと、ふるさと納税への申し込み、それとキッチンカーが欲しいなと思っています。ピクルスを使ったサンドイッチなどもキッチンカーで販売できたら、と思っています。ピクルス事業は私一人でやっていますが、ありがたいことに給食事業の収益もあるので、無理なく出来る範囲で収入源を増やしたいですね。
【椋木】
最後に、あの当時の動画受講について、率直な感想をお願いします。
【吉澤さん】
あの動画がなかったら、ピクルス事業は絶対に出来ていないです。今まではカフェで対面販売をしていたので、特別な許可は不要でしたが、瓶詰めの販売となると話が違います。食品の検査方法や加熱殺菌の時間など、何も知らなかったので、動画講座でしっかりと学べたことが事業立ち上げの土台になりました。あのコロナ禍の絶望の中、受講することが出来て本当に感謝しています。
【椋木】
動画のみのご受講で、これほどまでに事業を形にされた吉澤さんの行動力は本当に素晴らしいです。本日は貴重なお話をありがとうございました!
吉澤さんはコロナ禍という人との接触が禁止されている時期に受講をされているので、実際に私と直接話をしたことはありません。オンラインの合同説明会でその他多数の一人として、私の説明を受けただけだとおっしゃっていました。
今回のインタビューの記事は卒業生に対して一斉に依頼をしており、誰が応じてくれるかは全くわかりませんでした。
しかし、吉澤さんの様にほぼ会ったことすら無い方がインタビューに応じて下さり、また講座のおかげでビジネスを立ち上げる事ができたと感想を述べて下さった事には本当に感謝しかありません。
みなさん口を揃えて「こんな自分でよければ」と応じてくださる方ばかりで、本当にこの講座を作ってよかったなと感慨に浸っております。
それでは!

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