受講生が作りたい冷凍スープと私が作りたい常温スープ
昨日配信する予定でしたが、LINEのオンライン面談が立て込んでおり疲れて書けませんでした(汗)
すみませんでした。
山口開催の受講生の方のご紹介その2です。
この方は九州のとある地域の農家の方で、ご自身でつくられている野菜をどうにか加工品にできないか、という事で受講をされました。
農業起業するときに、いずれ加工品は作るだろうと既に加工場がある物件を押さえており、そこを作業場としてつかっておられました。
その作業場の写真を見せて頂いたのですが、正直見て驚きました。
立地が最高で、絶景が広がる一等地に作業場があるのです。
しかも既に惣菜製造業、飲食店営業許可、菓子製造業を取得済み。
製造方法や細菌検査、殺菌方法さえマスターしてしまえば、すぐに商品が作れる状態なのです。
私はこの物件を見て絶対に飲食店をやるべきだと進言したのですが、それは絶対できないとの返答。
理由を聞くと、以前この物件は飲食店で大賑わいの大人気店だったらしいのですが、それが原因で大渋滞を引き起こし近隣の方との関係がこじれて前オーナーはこの物件を手放すことになったそうなのです。
受講生の方はここが住居も兼ねているので絶対に近隣トラブルは起こしたくないとの事でした。
こういった場合は、絶対にそれが最優先事項になります。
利益を優先するか、個別の事情を優先するかは受講生に委ねますが、私は絶対に個別の事情を優先します。
その上で出来得る1番の手段を考えるのです。
私自身も以前の店舗で辺鄙な住宅街にお客様が押し寄せ近隣に無断駐車をおおく引き起こし、謝罪行脚に行った事があります。
やはり、商売は近隣の方に迷惑をかけてまでもやるものではありません。
しかし、こういった「縛り」はメリットもあるのです。
それは限られた状況下の中で利益を生み出さなければならないので、新たなアイデアが生まれやすいのです。
私の場合は、このままではご近所様に迷惑をかけるので商店街に新しい店舗を出店する、というアイデアが生まれました。
そのおかげでやったことのないカフェ運営という新規事業に挑戦する事ができ、小規模ながらカフェ運営のノウハウがたまったので今のような大規模店舗を運営することが出来るようになったのです。
この受講生も限られた状況のなか、新しい挑戦をすることになります。
ピンチの中での加工食品の挑戦
その挑戦の第一歩がスープを商品化したい、というものでした。
どんなものをイメージしているか聞いてみると冷凍スープ一択とのことで、スープストックのようなものが理想ということでした。
(受講生がイメージするスープストックの冷凍スープ。確かに美味しそうなので納得。)
受講生は冷凍にこだわっていたので、「何故冷凍なんですか?」と聞いてみると、「冷凍スープの方が絶対的に美味しそうに感じる」とのことでした。
(パッケージデザインは関係なく冷凍の方が美味しく見えるとのこと。)
それはパッケージの問題ではないのか?と深掘りして聞いてみると、「冷凍の方が食材をそのままスープにしている感じがするから」とすぐに返答がありました。
こういった場合、正解不正解はありませんが少なくとも本人は直感でそう思うということは、そう思っている人は他にも必ずいる、ということなので冷凍スープの製造の完成を目標に設定しました。
しかし、私は常温スープの方が絶対良いな、と感じたのです。
正解がわからない時はとにかく検証
理由は2点で、冷凍商品を商品化しても卸先の小売店には冷凍ショーケースの空きが少なく、取引してもらえない可能性が高い、且つ常温商品棚を見て回る客と冷凍コーナーを見て回る客では圧倒的に常温棚の客数の方が多いので売れる可能性が高いのです。
かといってどちらの意見が正しいのかは実際に販売してみるしか検証のしようがありません。
なので、今回は冷凍スープと常温スープの商品化をし、テスト販売をして売り上げの良かった方を採用する、という目標に再設定しました。
(私が提案した常温スープ。常温は陳列しやすいので取引してもらいやすいメリットがある)
(デザインも可愛いので私はこっちに魅力を感じるが、正解は検証するまでわかりません。売れる方が正解というフラットなスタンスで検証をします。)
受講生の意見は最優先で採用しますが、長くこの業界で商売をしているとこっちの方がいいんじゃないかな、という勘が働くことがあります。
ただ、勘は勘なので、正解ではありません。なので、検証をするのです。
これは今も私が自分のビジネスでやり続けている方法です。
この提案に賛同して頂いた受講生には本当に感謝しかありません。
私もこの結果を見てみたいので、必ず商品化をして事業をフォローしていきたいと思います。
受講生の感想
————————
追伸
この受講生から感想を頂いたのでそのまま転載いたします!
・受講してよかったこと
効率良く、まとめて知りたいことが学べること。
自分で一から調べていくと
とても時間がかかるし、なかなか前に進めないので、一気に学べるのはとてもいいと思う。
・授業内容で驚いた事
3人のために、わざわざ山口で開催してくれたこと。
日帰りで参加できたので、とても助かった。
・講座内容は満足できるものだったか、それはどこですか?
事前のヒアリングとサポートは、とても嬉しいサービス。
やはり、受講者それぞれ課題が違うので、実際に経営されている方から直接アドバイスいただけるのはありがたい。
店舗、加工場の見学もさせていただき、ありがとうございました!
今週は、気になるスープを取り寄せて、レトルトの設備がなくても作れるのか調べてみたいと思います。
————————
以上となります!山口で開催する場合は2名以上の参加が必須となりますが、希望の方はご相談ください。現在、月火で参加希望の方が1名いらっしゃいます。
日程を調整して都合が合えば山口で開催することができますので是非お問合せください!
今日はオンライン授業とヒアリングで6時間ぶっとうしで話続けてクタクタです。 ヒアリングをさせて頂いた方の1人で、関西で洋食屋を経営されている方からのご相談です。 売上が伸び悩んでいるそうで、お話を聞くと1日平日の売上が2〜3万円、来客数も15人程度、土日でも4〜5万円で人件費は1日1万円...
今回は3期生のYさんと卒業生を繋げたというお話しです。 Yさんは信越地方の大型レジャー施設に勤めており新店舗のカフェをオープンさせる為、そのメニュー開発のために受講をされました。 受講後の面談で話を聞くと、サンドイッチやピクルスの他に「実は新店舗ではRF1の様な惣菜を提供する事になってい...
先日受講された3期生さんのご紹介です。 受講生の中道さんは既に事業をもっており「名前も会社名も紹介していいですよ〜」と仰って頂いたのでご紹介いたします。 こちらは「中道源蔵茶舗」さんといって福井県敦賀市にある江戸時代からある歴史あるお茶屋さんです。 【中道源蔵茶舗】 ...
先日受講生からのお問合せで、「共同で事業を立ち上げようとしていたパートナーが突如辞めてしまったので一人でやらなければならなくなって困っているという」相談がありました。 私は「起業は一人でするべきだ」と考えており、聞かれれば受講生の方にもそう伝えています。 色んな意見があるので正解はありません...
今日はこの前書いた3期生Hさん(加工場が作れなくなった)方のプレゼン資料の第一稿を作成しました。 Hさんは組合に属しており、当初は寄合所を加工場に改装して製造をする予定だったのですが、組合員だけが使える施設はNGが出たのでただの加工場としてではなく地元の農家の人も加工品が製造できる6次産業化支...
昨日に引き続き、3期生のレビューです。 受講生Yさんは信越地方の大型レジャー施設の従業員の方で、会社から新規事業の責任者に任命され「ピクルスアカデミーが必要だ!」と思い会社を説得して受講しに来てくださいました。 夏季、冬季のピーク時にはとんでもない数の観光客が押し寄せ、どのお店も大行列に...
本日無事3期生の受講が終わりました〜! 毎度のことですが疲れました(笑) 今回は関西、中部、関東、北陸から7名の方が受講されました。 授業が終わった後に一人ひとり面談を行い事前面談の時から動きはあったかなど現状の確認をして、これからの2ヶ月の目標設定を行います。 この時多くの方が...
昨日はLINEでオンライン面談を2件行ったのですが、1件目が事業再生で受講を考えられている方でした。 未経験者の方であれば誰でもウェルカムで、事業再生でもレベルが軽度、中度程度であれば誰でもOKにしているのですが、重度の事業再生の場合は話が変わってきます。 その詳細を確認する為にも面談が...
昨日配信する予定でしたが、LINEのオンライン面談が立て込んでおり疲れて書けませんでした(汗) すみませんでした。 山口開催の受講生の方のご紹介その2です。 この方は九州のとある地域の農家の方で、ご自身でつくられている野菜をどうにか加工品にできないか、という事で受講をされました。 ...
今日のLINEオンライン面談は神奈川県某市の飲食店の店長様と行いました。 この方のお悩みは店舗の売上を上げたいが、自分の中では思いつく手段を全てやり尽くしてもう何をやったら良いか分からないとの事でした。 この方がおっしゃるには、来店者数が10人にも満たない日があるらしく、お店が狭いからか...
最近はほぼ毎日受講希望される方のLINEヒアリングとzoom面談をおこなっているのですが、当然ですが同じ状況の方というのはまずいないので、それぞれ抱えられている問題を解決をするための提案書作成は本当に時間がかかります。 昨日は事業の再生を望まれている方で8月に受講をされる方のヒアリングを行いま...